【原因別】自分でもできる!知覚過敏を予防する4つの方法と治療法

【原因別】自分でもできる!知覚過敏を予防する4つの方法と治療法

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

冷たいものを食べたり、歯に風が当たったりしたときにズキっと痛む知覚過敏。歯の内側にある象牙質が刺激を受けやすい状態になっているときに症状がでますが、その原因はいくつかあります。

ここでは自分でできる手軽なことから、歯科医院で行う即効性の高いものまで、知覚過敏の予防法と治療法を原因別に解説していきます。

知覚過敏の4つの原因と対処法

悩む女性

知覚過敏の原因としては、大きく以下の4点が挙げられます。

    • 歯ぎしりによる歯の摩耗
    • 歯茎が下がって歯の根元が見えてしまう
    • 歯ブラシのしすぎで歯や歯茎が削られる
    •     
    • お酢やレモンなど酸性の食品の摂りすぎ

歯ぎしりによる歯の摩耗

人工歯

歯ぎしりによって歯と歯と強くこすれ合うと、表面のエナメル質が削れて薄くなってしまうことがあります。歯の噛む面がダメージをうけるため、歯ぎしりが原因の知覚過敏は食事をするときに症状が出ることが多いでしょう。また、歯ぎしりや強い食いしばりによって歯にヒビが入ることがあります。このヒビから刺激が内からの象牙質に伝わることで知覚過敏になるケースもあるでしょう。

対処法
歯ぎしりや食いしばりが強いときは、歯科医院で防止用のマウスピース(スプリント)を作ってもらいましょう。ストレスなどが原因となっていることもありますので、生活習慣を見直すことも必要です。

歯茎が下がって歯の根元が見えてしまう

鏡で歯を見る女性

歯の外側は硬いエナメル質で覆われていますが、歯茎に埋まっている根っこの部分は、ほぼ象牙質がむき出しになっています。歯茎が下がって歯の根元が外にさらされると刺激がダイレクトに象牙質に達して知覚過敏症状が出てしまうのです。歯茎が下がる原因として、まず挙げられるのは歯周病。また加齢によっても歯茎は下がる傾向にあるので、年齢を重ねると知覚過敏になりやすくなります。

対処法
まずは歯周病の予防が大切。しっかりと歯磨きをして歯垢(プラーク)を除去しましょう。しかしセルフケアには限界があるので、定期健診でお口のクリーニングをしてもらうのも重要です。

歯ブラシのしすぎで歯や歯茎が削られる

歯ブラシ

過度に強い力で歯磨きをすると歯茎が傷つき、歯茎が下がってしまうことがあります。上述したように歯茎が下がると歯根がむき出しになり、知覚過敏症状が出るでしょう。通常の歯ブラシや電動歯ブラシでは硬いエナメル質が削れることはほとんどありませんが、いわゆる歯の消しゴムやメラミンスポンジには注意。歯の着色を落とそうとしてゴシゴシ磨くと、歯を傷つけてしまう恐れがあります。

対処法
歯ブラシを当てる強さは100~200g程度が適切といわれています。力が入りすぎてしまう人は指先でペンを握るように歯ブラシを持ちましょう。

お酢やレモンなど酸性の食品の摂りすぎ

レモン

強い酸性の食品を頻繁に摂取していると、唾液作用による歯の再石灰化が間に合わず、エナメル質が溶かされてしまう「酸蝕歯」という状態になることがあります。レモンやお酢などを頻繁に口にする人は注意が必要です。

対処法
唾液による歯の再石灰化にはある程度の時間がかかります。酸っぱいものを食べる間隔をなるべく開けてください。できれば朝昼晩の食事とタイミングを合わせるといいでしょう。

どうしようもなく痛い!知覚過敏になってしまったときの4つの治療法

知覚過敏になってしまった場合は自宅でのケアや歯科医院で治療することで症状を緩和できるケースもあります。

    • フッ素やリン酸カルシウムで歯の再石灰化を促進する
    • 硝酸カリウム配合の歯磨き粉を使う
    • 出てしまった歯の根元をカバーする
    • しみやすい部分をコーティングする

フッ素やリン酸カルシウムで歯の再石灰化を促進する

歯ブラシ

虫歯菌の出す酸によって一時的に歯が溶かされたことで知覚過敏になっているのであれば、再石灰化を促すことで症状が改善する可能性があります。最も手軽で効果的なのはフッ素入り歯磨きを使うこと。歯科医院ならより高濃度のフッ素を塗布してくれます。歯のエナメル質を同じ成分であるリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイトやTCPなど)配合の歯磨きを使うのもいいでしょう。

硝酸カリウム配合の歯磨き粉を使う

硝酸カリウムは象牙質の周りにカリウムイオンのバリアを作ることで、外からの刺激を感じにくくする効果があります。硝酸カリウム配合の歯磨き粉を継続的に使うことで、知覚過敏症状を緩和できることが研究で報告されています。

また、乳酸アルミニウムという成分も、象牙質へ通じる象牙細管を狭くしたり塞いだりすることで知覚過敏を和らげることが可能です。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分が配合された歯磨き粉を毎日の歯磨きに取り入れるといいでしょう。

知覚過敏予防におすすめの歯磨き粉3選!注目すべき成分はこの4つ

知覚過敏予防におすすめの歯磨き粉3選!注目すべき成分はこの4つ

出てしまった歯の根元をカバーする

日本人女性の口元

歯周病や加齢などで露出してしまった歯の根元は特に知覚過敏症状が出やすい部分です。症状がひどい場合には、歯科医院でむき出しになった根元を樹脂などでカバーする処置をしてくれます。外からの刺激をシャットアウトできるので、硝酸カリウム配合の歯磨き粉などよりもハッキリとした改善が見込めるでしょう。

露出した歯根は虫歯になりやすいリスクもあるため、歯科医院で対処するのがおすすめといえます。

しみやすい部分をコーティングする

口元を気にする女性

同じように歯科医院でできる処置として、しみやすい部分をコーティングするという方法もあります。歯と同じ成分などを直接塗布して、歯の内部の隙間を物理的に埋めることで、象牙質に刺激が達しないようにガードするのです。ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉などを使うよりも即効性の高い方法といえるでしょう。

知覚過敏の予防に重要なのは虫歯&歯周病のケア

知覚過敏の主な原因は、歯の表面のエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がったりして内部の象牙質がむき出しになってしまうことです。知覚過敏を防ぐことは、そのまま虫歯や歯周病を予防することにつながります。日々の適切なブラッシングと歯科医院の定期健診を受診することが何より大事だといえるでしょう。

逆にいえば、知覚過敏の症状が出ているということは、お口の中で何かトラブルが生じているということでもあります。特に痛み強い場合は早めの対処が必要なことも多いので、気になったら歯科医院に相談してみましょう。