知覚過敏予防におすすめの歯磨き粉3選!注目すべき成分はこの4つ

知覚過敏予防におすすめの歯磨き粉3選!注目すべき成分はこの4つ

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

冷たいものを食べたときに歯が痛む知覚過敏。ふとしたときに襲う痛みに日々悩まされている方も多いのではないでしょうか?

知覚過敏は歯の内側にある象牙質が刺激を受けやすい状態になることで起こります。原因は歯の表面を覆うエナメル質が削られて薄くなったり、歯茎が下がることで歯の根がむき出しになってしまうことです。

根本的な解決には歯科医院で治療が必要なケースもありますが、その症状は市販の歯磨き粉でも多少は緩和できます。

知覚過敏予防に効果的な4つの成分

説明する女性歯科医師

一般的な歯磨き粉に入っている成分のなかで、知覚過敏予防に効果があるといわれれているのは以下の4つです。

    • 硝酸カリウム
    • 乳酸アルミニウム
    • フッ素
    • リン酸カルシウム

硝酸カリウム

硝酸カリウムはイオンの力で痛みを感じる象牙質の周りにバリアを作り、歯がしみるのを防いでくれます。知覚過敏予防に効果の期待できる成分として、最も広く歯磨き粉に配合されているものでしょう。継続的に使うことで知覚過敏の症状を和らげてくれることが確認されています。

乳酸アルミニウム

乳酸アルミニウムも同様に知覚過敏の症状緩和に優れた効果を発揮することが報告されています。歯の表面から象牙質へと通じる象牙細管を物理的にふさぐことで、外部からの刺激を和らげます。上述の硝酸カリウムと一緒に配合されている商品を選ぶといいでしょう。

フッ素

フッ素は、虫歯菌の発する酸によって溶かされた歯のエナメル質を修復する「再石灰化」をサポートしてくれます。虫歯予防に最も効果的な成分のひとつですが、エナメル質の摩耗や歯茎が下がることによる歯根の露出が原因となる知覚過敏の予防にも役立つでしょう。現状配合できる最大濃度である1450ppmのものを選ぶのがおすすめ。

リン酸カルシウム

歯の表面を覆うエナメル質を構成するリン酸カルシウムも再石灰化を促進してくれるといわれています。「ハイドロキシアパタイト」や「TCP」といった成分が含まれる歯磨き粉を選びましょう。

知覚過敏におすすめの歯磨き粉3選

シュミテクト 歯周病ケア

いわずとしれた知覚過敏予防歯磨き粉。いくつか種類がありますが、いずれも硝酸カリウムを配合しています。なかでも、こちらの「歯周病ケア」はグリチルリチン酸アンモニウム配合なので、歯周病で歯茎が下がっていると感じている方にもおすすめ。

知覚過敏予防成分硝酸カリウム
フッ素1450ppm
内容量90g

メルサージュ ヒスケア

硝酸カリウムと乳酸アルミニウムがダブルで入っている歯磨き粉。グリチルリチン酸による歯周病予防効果も期待できます。ポリエチレングリコール400配合で、タバコのヤニや着色汚れが気になる方にも。

知覚過敏予防成分硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
フッ素1450ppm
内容量80g

リカル センシティブ

硝酸カリウムと乳酸アルミニウムによる知覚過敏予防、高濃度フッ素による虫歯予防、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)やグリチルリチン酸による歯周病予防と3拍子揃った歯磨き粉。研磨剤・発泡剤無配合で長く磨けるのも魅力です。

知覚過敏予防成分硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
フッ素1450ppm
内容量70g

知覚過敏向け歯磨き粉はあくまで「症状」を抑えるだけ

歯磨き粉には知覚過敏予防に効果的な成分が含まれる製品もありますが、あくまで症状を抑えるものであることは頭に入れておきましょう。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムといった成分は象牙質への刺激を緩和し、フッ素は再石灰化を促してくれます。しかし、削られて薄くなったエナメル質を再生してくれるようなことはないので注意しましょう。

知覚過敏にならないために気をつけること

知覚過敏は日々に生活習慣によって引き起こされることが多くあります。以下のような点に注意して、知覚過敏になるのを未然に防ぎましょう。

    • 歯ブラシを強く当てすぎない
    • 歯周病で歯茎が下がらないように注意する
    • レモンや酢など酸性の食べ物の連続的摂取は避ける

歯ブラシを強く当てすぎない

歯磨きがめんどくさい女性

強い力で歯を磨きすぎると、歯のエナメル質や歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。力を入れて磨いたからといって汚れが落ちやすくなるわけではありません。優しく適度な力で磨きましょう。歯磨きを当てるときの適切な圧力は100~200g程度といわれています。歯ブラシを手のひら全体でぎゅっと握っている人は、ペングリップに変えるのもおすすめです。

歯周病で歯茎が下がらないように注意する

歯の根は象牙質がむき出しになっています。歯根が露出することで知覚過敏症状が出やすくなるので、歯茎が下がらないように注意しましょう。歯茎が下がる一番の原因は歯周病。歯周病にならないためには毎日の歯磨きが重要です。しかし、歯垢(プラーク)や歯石は歯磨きでは除去しきれません。定期的に歯医者さんでクリーニングを受けましょう。

レモンや酢など酸性の食べ物の連続的摂取は避ける

歯が継続的に酸にさらされることでエナメル質が溶かされたしまった状態を「酸蝕歯」といいます。酸性の食べ物を摂取したり、食事をエサに虫歯菌が酸を出したりすることで一時的に歯が溶かされても、通常は唾液の作用で「再石灰化」が起こります。

しかし、レモンや酢など強い酸性の食べ物を頻繁に口にしていると再石灰化が間に合わず、お口の中が酸性に傾いて歯が溶かされてしまうことがあるのです。お酢を飲む習慣などがある人は、摂取頻度に注意しましょう。

知覚過敏が気になるときは歯科医院に相談しよう

知覚過敏は硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどの成分が配合された歯磨き粉で症状を緩和できますが、気になるときは一度歯科医院に相談しましょう。歯にダメージ与えてしまう悪習慣や歯周病にかかっている可能性があるからです。また、知覚過敏だと思っていたら実は虫歯だった、ということも珍しくありません。お口の悩みは自分で判断しないほうがいいでしょう。