虫歯のない子供の育て方とは?今すぐできる虫歯予防!簡単おやつレシピ付

虫歯のない子供の育て方とは?今すぐできる虫歯予防!簡単おやつレシピ付

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。
虫歯のない子供に育てるためには、乳歯の頃からお手入れをしっかりすることが重要です。
子どもの歯は弱く、虫歯になりやすい状態ですので、早いうちから歯科医院に行って歯の専門家のサポートを得ることも大切です。
「子供を虫歯菌から守りたい」と真剣に考えている親御さんに、どうすれば子供の虫歯予防が効果的にできるのか、今すぐ始められる子供の虫歯予防についてお伝えしたいと思います。

今日から始められる!子供の虫歯予防

赤ちゃんは無菌の状態で産まれてきます。虫歯菌を持っていなかったはずのお子さんが虫歯になるのは、ほとんどが周囲の大人からの感染です。
とはいえ、生活を共にするなかで菌がうつるのは、ある程度は仕方がないこと。
子供を無菌で育てたいと思っても現実的に無理がありますので、それよりも、子供が虫歯にならないような生活習慣を身につけられるようにサポートすることが大切です。

大切なお子さんが生涯にわたって、自分の歯でおいしく食事ができる丈夫な歯の基礎を作るのは、親御さんの役割です。
すぐに始められる!子供の虫歯予防
    • 虫歯になりにくい食習慣を身につける。
    • フッ素で予防する。
    • 食後にしっかりと歯を磨く。
    • 歯科検診&プロケアを受ける。

規則正しい食生活

虫歯になりにくい食習慣を身につけることは、非常に大切です。
虫歯予防の大敵は、乱れた食生活です。食事やおやつの時間を決めずに食べ続けたり、甘い飲物をダラダラと飲み続けたりすると、虫歯になりやすいお口の環境をつくってしまいます。

虫歯菌は、お口の中に残った食べかすに含まれた糖をエサにして繁殖します。
ジュースをダラダラ飲み続けているのは、常に虫歯菌にエサを与え続けているようなものです。
決まった時間に食事やおやつを食べて、食べ終わったらすぐに歯磨きをする習慣をつけましょう。歯磨きをしたら、次の決まった時間までおやつや甘い飲物を摂るのは控えます。水分はジュースではなく、水やお茶で摂るようにしてください。

フッ素で虫歯予防

フッ素には、歯を強くする働きがあります。歯に備わった自然治癒力ともいえる再石灰化という作用を促進するのです。
もちろん、一度削ったり抜いたりした歯が再生することはないのですが、再石灰化によって、歯の表面のエナメル質が唾液に含まれるミネラルのパワーで修復されて強化されます。
そのため、ほんの初期の歯の表面のみに関わる虫歯なら、治ってしまうこともあるほどです。フッ素が再石灰化の際に歯の表面のエナメル質と結合し、より硬く強い構造に作り替えるのです。

フッ素塗布による虫歯予防は、世界的にも推奨されています。WHO(世界保健機関)やFDI(世界歯科連盟)、FAO(国連の食糧農業機関)、国際栄養学会、英国王立医学協会といった数多くの専門機関や学会で、フッ素の予防効果が認められているのです。

フッ素は市販の歯磨き剤にも含まれていますし、歯科医院で虫歯予防のためにフッ素塗布の処置を受けることもできます。

正しい歯磨きを行う

一番の理想は、食事のたびに歯磨きをする習慣をつけることです。
子どもが小さいうちは頭を膝にのせて固定した状態で、歯を磨きます。楽しい雰囲気づくりにも配慮して、子供が退屈せずに続けられるように工夫してみてください。
毎食後の歯磨きが現実的に難しいようなら、1日1回だけでもじっくりと丁寧に歯磨きをするようにします。

夜、寝ているうちに虫歯菌が活発になりますので、最後の食事の後、寝る前に歯を磨くことが大切です。

定期検診に通う

定期検診に通えば、歯やお口の状態に異常を早い段階で発見して、早期対策ができます。
たとえ虫歯になったとしても、早いうちに対応できれば大がかりな治療をする必要がありません。

また、最近の子供は顎が小さいため、歯並びが乱れがちな傾向にあります。歯科矯正を小さい頃からはじめれば、抜歯せずに身体の発育にあわせた矯正が可能です。子供の心身への負担も少なくて済みますし、治療費の面でも経済的です。
定期検診に通っていれば、歯科矯正が必要になった場合、最適なタイミンを逃さずに治療の提案を受けられます。

キシリトールガムを使う

キシリトールガムが歯科予防に良いことは広く知られていますが、勘違いしてはいけないのは、歯磨きの代わりにはならないということ。
虫歯予防のためには、毎日の歯磨きは欠かせません。ですが、キシリトールガムを歯磨きの補助アイテムとして利用することは有効です。食事の後すぐに噛んでから歯磨きをすると、歯垢が落としやすくなります。
ガムを使った虫歯予防なら、子供も積極的に取り組めそうですね。
予防効果を重視したいなら、なるべく歯科専売品のキシリトールの配合率が高いものを選ぶようにしてください。

乳歯のうちに虫歯になりにくいお口の環境をつくろう

「乳歯が虫歯になっても永久歯に生え変わるから、別に構わないのでは?」などと考えていませんか?それは非常にハイリスクな考え方です。
乳歯が虫歯でボロボロになってしまったら、ひどい時には永久歯が生えてこないことだってあるのです。

逆に、乳歯のうちに虫歯になりにくいお口の環境をつくることができたなら、大人になっても虫歯になりにくい健やかなお口の環境を維持できるでしょう。

世の中には、虫歯になりやすいタイプと、なりにくいタイプの人がいることに気づいたことはありませんか?
子供が虫歯になりにくい大人に成長できれば良いですね。子供は虫歯菌を持たない状態で産まれてきますから、3歳くらいまでに虫歯にならなければ、虫歯菌が極めて少ないお口の環境になれるといわれています。

0歳で歯科医院デビュー

歯科医院で定期検診を受けるタイミングは、乳歯が生え始めた時がおすすめです。
乳歯は、生後6カ月ころ、前歯から生えはじめます。そこから歯科検診に通い始めて、歯科医師から指定する間隔で、定期的に通うようにしましょう。

小学生低学年は仕上げ磨きが必要

お子さんが自分で歯を磨けるようになったとしても、小学校低学年の頃は引き続き親御さんが仕上げ磨きをしてあげるほうが良いでしょう。
歯科医院で指導をうけた通りに自分で磨けるようになるまでは、仕上げ磨きを続けてあげましょう。

シーラントで虫歯予防

歯科医院では、さまざまな虫歯予防の処置をうけることができます。なかでもシーラントは、厚生労働省でも推奨されている虫歯の予防法です。
子供の生えたての永久歯は、噛む面がギザギザと深いになっていて、そこから虫歯になりやすい状態です。そのため、あらかじめ溝を歯科用プラスチックで埋め立てる処置を行います。

フッ素塗布で虫歯予防

歯を強化する働きのあるフッ素。フッ素塗布3カ月に1回くらいの割合で定期的に行うと、虫歯予防に有効です。

虫歯になりにくいおやつのすすめ

子供のおやつは、できるだけ虫歯になりにくいものを選ぶようにしましょう。砂糖があまり含まれていないもの、歯に挟まったり、くっついたりしにくいものがベターです。
おやつの時間を決めて、食べたら歯を磨く習慣をつけることも大切です。

おやつは子供の「第4の食事」

子供にとっておやつは欠かせないものです。
大人のおやつは嗜好品をたしなむイメージがあると思いますが、子供のおやつは違います。子供は1回に摂取できる量が少ないため、3度の食事では必要な栄養を補給しきれません。おやつは、身体の成長に必要な栄養を補給する大事な機会なのです。いわば「第4の食事」と考えてください。
そのため、お菓子ばかりではなく、栄養価の高い食材を選ぶようにすると効果的です。

虫歯になりにくい簡単おやつレシピ3選

最後に、子供が虫歯になりにくくて、簡単につくれるおやつレシピを3つ紹介します。

日本の食生活で不足しがちなカルシウムたっぷりの食材を、積極的に取り入れたおやつです。
カルシウムは身体をつくり、歯を丈夫にするためにも重要な栄養素です。おやつの飲物には、牛乳がおすすめです。
虫歯になりにくいおやつレシピ①
    • ゆで野菜のチーズフォンデュ
      にんじん、ブロッコリーなどのゆで野菜と、きゅうりスティックを用意します。野菜スティックだけでも栄養価が高く、よく噛んで唾液の分泌を促進する歯に良いおやつになりますが、溶かしたチーズにつけて食べるチーズフォンデュ風のおやつにするとカルシウムたっぷり。パーティ感覚で楽しく食べられます。
虫歯になりにくいおやつレシピ②
    • しらす&梅干しの小さなおむすび
      ゆでたほうれん草や小松菜、梅干し少量を細かく刻み、しらすとゴマを一緒に雑穀入りご飯に混ぜます。焼きのりで巻いて小さなおむすびに。味付けは、梅干しとしらすで十分なので、塩は使いません。
虫歯になりにくいおやつレシピ③
    • 丸い焼きサツマイモ
      調理しても壊れにくいビタミンCが豊富なサツマイモは、子供のおやつにおすすめ。焼き芋でもいいですが、丸い輪切りにしてバターかサラダオイルで焼くと、見た目もかわいいですし、サツマイモの甘さが引き立ちます。抗酸化作用たっぷりなので、親御さんのアンチエイジングにも期待できるおやつです。