キムチはなぜ臭う?キムチの口臭を予防する食べ物&ケア法

キムチはなぜ臭う?キムチの口臭を予防する食べ物&ケア法

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業
とてもおいしいけれど独特の強烈なにおいがあるキムチ。臭いが気になって、食べたいけれど食べるのを我慢しているという人も多いでしょう。
身体にも良い食品だから積極的に摂りたいものの、臭いが気になる…キムチを食べた後の口臭を予防する良い方法はないものでしょうか?
ここでは、キムチがなぜ臭いのか、キムチの口臭予防には何が効くのか、お伝えしたいと思います。
INDEX
  1. 健康効果がすごい!キムチは乳酸菌たっぷり
  2. キムチの臭いの原因とは?
    1. 魚介類の発酵の臭い
    2. にんにく・ニラのアリシンの臭い
    3. 唐辛子の発汗作用と唾液量の低下による臭い
  3. キムチの口臭を消す食べ物・飲み物とは?
    1. りんご
    2. レモン、梅干しなどの酸っぱいもの
    3. ポリフェノールたっぷりのチョコレート・ココア
  4. キムチの口臭を消すオーラルケア法とは?
    1. 食後の歯磨き・舌磨き
    2. マウスウォッシュを活用
    3. ミントガム、タブレットを食べる
  5. 一番のおすすめは唾液の分泌量を増やすこと
    1. 唾液腺マッサージで唾液を増やそう

健康効果がすごい!キムチは乳酸菌たっぷり

発酵食品であるキムチは、乳酸菌が豊富です。実は乳酸菌が多い食品としてメジャーなヨーグルトよりも遥かに多く含まれています。キムチは、とても健康効果がある食品として人気を集めています。
発酵食品がどんなものかというと、味噌や醤油、チーズ、納豆なども発酵食品というとわかりやすいですね。しかしながらキムチのように多数の野菜と魚介類や植物油が一緒になった発酵食品は、世界的にも珍しいといいます。
キムチの乳酸菌は、植物性で糖が少なく胃酸に強いので、生きたまま腸まで届きやすいのが特徴です。
口臭さえ気にならなければ、キムチは、積極的に摂りたい健康効果の高い食品であることがわかります。
MEMO
キムチの歴史キムチは、韓国料理における発酵させた漬物全般のこと。
もともと「野菜の塩漬け」を意味する言葉を語源とするといわれています。その名の通り、野菜が採れない冬の時期にも、ビタミンやミネラル豊富なキムチを食べて栄養バランスのよい食生活を送るために、野菜を塩漬けにして保存したことがキムチの始まりです。その歴史は1300年にもわたります。
キムチの健康効果とは?
    • 免疫力を高める…腸まで生きた乳酸菌が届き、善玉菌を増やして免疫力UP
    • 腸内環境改善…腸内フローラが整い、便秘を解消
    • 生活習慣病の予防…がん、心臓病、脳卒中などを予防
    • うつ状態の改善自律神経を健やかにするため心身の機能が整う
    • 安眠効果…副交感神経への切り替えがスムーズになり効果的に休息できる
    • 感染症の予防…強力な殺菌作用が働き、あらゆるウイルスの感染を予防
    • 美肌効果・老化防止…ビタミン群が活性酸を除去。心身を若々しく維持
    • ダイエット効果…エネルギー代謝を活発にし、脂肪を燃焼させる
    • 疲労回復…タウリン、アスパラギン酸が体力の増進や疲労回復を促進

キムチの臭いの原因とは?

キムチの口臭の原因となるのは、野菜や魚介類などが発酵しているからです。刺激臭のある香味野菜が多く含まれているのもその一因です。

魚介類の発酵の臭い

魚介類が発酵すると、臭いだけでも酸っぱさが伝わるような強烈な臭いが生じます。

にんにく・ニラのアリシンの臭い

にんにく、ニラといった刺激臭のある香味野菜から「アリシン」という成分が出て、臭いに拍車をかけます。

唐辛子の発汗作用と唾液量の低下による臭い

キムチを食べると、キムチに含まれた唐辛子が発汗を促すため、お口の中の唾液の分泌量が減ります。消臭作用自浄作用がある唾液が減ると。口臭が強くなります。

キムチの口臭を消す食べ物・飲み物とは?

それでは、キムチを食べた後、どうすれば口臭を予防できるのでしょうか?

キムチは身体に良い効果を得られる食品ですから、効果的な口臭の消し方さえわかれば、積極的に食生活に採り入れたいですね。

まずは、食べ物・飲み物での胃の中の臭いの原因にダイレクトにアプローチする、キムチの口臭予防法について紹介します。

りんご

食べたものが胃の中に入っているため、身体の中にダイレクトにアプローチする方法は効果があります。
一番おすすめなのは、りんご。りんごに含まれているリンゴ酸が、にんにくの「アリシン」を分解する作用があり、キムチの口臭を予防します。
りんごをそのまま食べられない時は、果汁100%のリンゴジュースを選ぶとよいでしょう。

レモン、梅干しなどの酸っぱいもの

キムチの口臭を予防したい時には、酸っぱいものも効果があるといわれています。酸っぱさの原因となるクエン酸が、胃の中の食材や成分から腐敗・発酵臭がでるのを防ぎます。また、酸っぱい食べ物は唾液の分泌を増やす効果があるので、おすすめです。

ポリフェノールたっぷりのチョコレート・ココア

チョコレートやココアに豊富に含まれることで知られるポリフェノールには、消臭・殺菌効果があります。ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、身体の老化を防止する作用が高いため、酸化による悪臭の発生を予防します。
ポリフェノールの含有量が高い方が効果的なので、カカオ50%以上のチョコレートやココアがおすすめです。
ポリフェノールは緑茶や柿にも豊富です。

キムチの口臭を消すオーラルケア法とは?

外出中であったり、これから取引先で打合せがあったりする時、食べ物で胃の中から口臭を予防する対策をとるのが難しい時があります。
そんな時はサッとすばやくオーラルケアで口臭を予防できればいいですね。

食後の歯磨き・舌磨き

口臭予防の基本は、やはり歯磨きです。食べた後は歯と歯のすき間にも臭いの原因となる食べカスや成分が意外と残っています。外出中でも携帯用の歯ブラシを持ち歩く習慣をつけて、ランチやディナーの後、歯磨きをするようにしましょう。

また、臭い成分は歯だけではなく、舌にも残っていますので、舌磨きをするのも有効です。舌磨きをする場合、柔らかい毛先の歯ブラシを使うか、専用の舌ブラシを使うようにしましょう。
舌はデリケートな部位ですので、ゴシゴシと強く磨き過ぎると傷をつけてしまいかえって口臭を強くする恐れがあります。舌磨きは柔らかいブラシで優しく行うようにしてください。

マウスウォッシュを活用

消臭・殺菌作用があるマウスウォッシュを使用して、キムチの口臭を予防します。マウスウォッシュには殺菌消臭効果があるというより、香料が加えられた化粧品のようなタイプのものもありますので、気を付けて選んでください。

ミントガム、タブレットを食べる

移動中などでマウスウォッシュでのケアをする時間がとれない時は、応急処置的にミント味のガムやタブレットでお口の中を爽やかに保つようにする方法をとる方は比較的多いのではないでしょうか。
応急処置のイメージが高い方法ですが、ガムやタブレットを摂取した後で歯みがきを行うと、食べカスやにおい成分が除去しやすくなるので、おすすめです。ガムやタブレットを、補助的な使い方を試してみてはいかがでしょうか。

一番のおすすめは唾液の分泌量を増やすこと

キムチの口臭予防のために、いろいろな方法を紹介してきました。
胃の中の臭い成分にダイレクトにアタックする食べ物・飲み物による方法、お口の爽やかさを瞬時に取り戻すオーラルケアによる方法を紹介しましたが、口臭外来の歯科医院でもおすすめしている最も効果的な方法は「唾液の分泌量を増やすこと」です。
唾液には自浄作用殺菌作用があり、消臭にも役立ちます。質の良い唾液をたっぷり分泌するために、口を乾かさないように水を飲む、口呼吸はやめて鼻で呼吸するなど気を付けてください。

唾液腺マッサージで唾液を増やそう

唾液をたくさん出してキムチの口臭を予防するために、唾液腺マッサージがおすすめです。
仕事中、デスクワークや電車移動中でも、少し手を休めて簡単にできるマッサージです。
キムチ料理を食べた後、テレビを見ながらリラックスする時間などにもおすすめです。
質の良い唾液をたっぷり出して、翌朝のキムチの口臭をやわらげましょう。
唾液腺マッサージのやり方
    • 耳下腺…耳たぶの付け根の前後にあります。指でくるくると押します。
    • 顎下腺…顎の骨の内側を親指で2~3秒押します。