コーヒーが原因の口臭を予防する5つの予防法

コーヒーが原因の口臭を予防する5つの予防法

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

鼻腔をくすぐる淹れたてのコーヒーの芳香は、心を豊かにしてくれます。コーヒーに含まれるカフェインは集中力を高めるため、仕事中に愛飲している人は多いようです。また、コーヒーの香りにはリラックス効果もあるので、休憩時や食後のコーヒーを楽しみにしている人も多いでしょう。

しかし、飲んだ後の口臭には意外と気づかないものです。飲んだ本人は気分が満たされますが、周りに不快な思いをさせるのはコーヒー党としては心外なはず。

そこで、今回はコーヒーを飲んだ後の口臭を予防する方法をご紹介します。

コーヒーが口臭の原因になる理由

コーヒーを飲んだことで発生する口臭の原因は、以下のことが考えられます。

カフェインが唾液量を抑制する

コーヒーにはカフェインが含まれていますが、カフェインには体内の水分を排出する作用があります。唾液の成分の大半は水分のため、カフェインを摂取すると、体内の水分とともに口内の唾液も減少してしまうのです。

唾液にはリゾチームという殺菌・抗菌物質が含まれており、通常は唾液の自浄作用で臭いの元となる細菌を除去したり、唾液の水分によって細菌を流したりしてくれています。通常はそれら唾液の持つ働きのおかげで、口臭の発生は抑制されています。しかし、唾液量が少なくなると、唾液の持つ自浄作用が弱まるので、コーヒーを飲んだ後口臭が発生してしまうというわけです。

コーヒーを1日に大量に飲む人は、上記のようなカフェインの利尿作用も多く働くため、口臭がよりきつくなってしまうという悪循環が発生します。1日2〜3杯ならあまり影響はありませんが、5杯以上飲んでいる人は、口臭に気をつけたほうが良いでしょう。

豆に含まれる油分が臭いの原因になる

コーヒー粉は豆を挽いて作られますが、コーヒー豆の微粒子には油分が含まれています。油分は粘着性があるため、コーヒーの油分が舌や口内の粘膜こびりつくと、いつまでも口内に残って口臭の原因になります。

一緒に入れるミルクや砂糖が菌のエサになる

コーヒーに砂糖やミルクを入れる人は多いと思いますが、砂糖やミルクは口内細菌のエサになります。

糖分は細菌の大好物で、糖を発酵させて虫歯や歯周病の元になる歯垢を作り出します。それゆえ、昔から甘いものばかり食べると虫歯になると言われているのです。また、乳製品にも乳糖という糖が入っており砂糖ほどではないですが歯垢の元になります。

そのため、コーヒーに限らず糖分や乳製品が入った甘い飲み物は、間接的に口臭の原因になってしまうといえます。

コーヒーには口臭抑制効果があるとも聞くけど?

悩む女性

コーヒーには「クロロゲン酸」というポリフェノールが含まれています。ポリフェノールといえば、ワインやチョコレート、お茶などにも含まれ、活性酸素を抑制する効果や口臭を抑制する効果があることでも知られています。

コーヒーにも確かに口臭抑制効果がありますが、コーヒーを飲みすぎると、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が胃酸の出るのを促してしまいます。そのため、空腹時に飲んだりするとムカムカしたり胃酸が出て、かえって口臭を発生させる原因になってしまう可能性があるのです。

コーヒーを飲むと必ず口臭がする、ということではなく、飲むタイミング1日に飲む量が口臭を左右するということです。

コーヒーの口臭を予防する方法

それでは、コーヒーを飲んでも口臭をさせないためには、どうしたら良いのでしょうか。飲まないという選択肢はないという方におすすめしたい、コーヒーによる口臭の予防法がこちらです。

1.空腹時に飲まない

空腹時にコーヒーを飲むと、先述したようにクロロゲン酸の働きによって胃酸が出てしまう可能性があります。

また、空腹時は唾液量が減少するタイミングでもあります。空腹時は脳がエネルギー不足を感知して戦闘態勢に入り、体全体が興奮・緊張状態になるからです。興奮・緊張時には喉が乾いて唾液が少なくなります。そのため、空腹時にコーヒーを飲むとダブルで口臭がきつくなる恐れがあるのです。

空腹時はコーヒーよりも、紅茶やお茶を飲むのがオススメです。紅茶や緑茶、ウーロン茶にはクロロゲン酸が含まれず、かつ口臭抑制効果があるからです。

2.舌磨きをする

コーヒーを飲んだ後の舌に残る成分を取り除くには、舌磨きも有効です。

舌磨きをする際は、ゴシゴシと力強くこすると舌を傷つけてかえって逆効果になってしまいます。2〜3回、舌の奥から手前優しくブラシを引くだけで十分です。また、歯磨きをした同じ歯ブラシでそのまま舌磨きをするのではなく、舌磨き専用の柔らかい舌ブラシやガーゼなどの柔らかい布で行うのがオススメです。

3.歯磨きをする

歯磨きは、コーヒーだけでなくすべての口臭対策もっとも有効な手段です。歯磨きは歯の表面などに残った食べカスや細菌を排除し、歯垢が作られるのを防いでくれます。

細菌が1日の中でもっとも増殖しているのは起床時です。睡眠中は口を開けることもないし、体内の水分も汗などで排出されるので、唾液量が減少しているからです。朝コーヒーを飲む習慣のある人は、起床時と朝食後に歯磨きをする習慣をつければ、コーヒーによる口臭を防ぐことが可能です。

4.うがいをする

水でうがいをするのもオススメです。水うがいをする際は、口を閉じて行う含みうがいをしましょう。ブクブクと口の中で水を移動させる時に、口内の粘膜や歯と歯の間などに水が当たって臭いの元になる菌や食べカスを除去することができるからです。

5. マウスウォッシュを使う

マウスウォッシュには、臭いの成分を包み込んで除去する働きがあります。コーヒーを飲んだあとマウスウォッシュで口をすすげば、コーヒーの口臭は防ぐことができるでしょう。

コーヒーは歯の着色汚れの原因にもなる

コーヒーに含まれるステインは、歯の着色汚れの原因となります。

最近では歯を白く見せるホワイトニングが注目されています。歯が白いと健康的に見えるので、歯の白さはその人の印象を良くするからです。

コーヒーを飲む習慣のある人は、歯が黄ばんでしまう可能性があるので、歯を白く見せたい人は注意が必要です。

コーヒーと口臭の関係のまとめ

コーヒーに含まれるカフェインは水分を排出する働きがあるので、唾液量を少なくして口臭を招いてしまいます。

コーヒーを日頃からたくさん飲む習慣のある人は、飲む回数を減らすのがおすすめです。また、コーヒーを飲むタイミングは空腹時を避けて食後などにし、飲んだ後は歯磨きやうがいなどをしてブレスケアを心がけると、口臭を予防することができます。