子どもの虫歯予防のために知っておくべき間食のとり方選び方

子どもの虫歯予防のために知っておくべき間食のとり方選び方

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

子どもの虫歯の大きな原因のひとつが間食、おやつです。子どもの歯は大人よりももろく、しかも子どもはお菓子や甘いものが大好きなので虫歯になりやすい条件が揃っています。

ここでは、歯医者さん監修の元、子どもを虫歯から守る間食のとり方や、虫歯になりにくいおやつの選び方についてご紹介します。

INDEX
  1. 子どもに間食は必須
  2. 子どもの間食で注意すること
    1. おやつタイムは時間を守ることが大切
    2. おやつの後にお茶や水を飲ませる
  3. おすすめのおやつ
    1. 糖分が少ないおやつ
    2. 歯ごたえのあるおやつ
    3. キシリトール入りのおやつ
    4. 繊維質を多く含むおやつ
  4. 注意!虫歯になりやすいおやつ
  5. 間食を賢く利用して栄養補給と虫歯予防をしよう!

子どもに間食は必須

子どもにとって、間食は食事だけでは補いきれない栄養やエネルギーを補給するという役割があります。子どもは一度にたくさんの量を食べることができないため、食事と食事の間にも栄養やエネルギー源を補給する必要があるのです。ですので、虫歯になるからといって間食を与えないのはよくありません。

ただし、間食は子どもが欲しがる時に与えるのはNGです。間食のタイミングを間違えると虫歯になったり、満腹感でしっかりと食事を食べられなくなる場合があります。

子どもの間食で注意すること

間食は子どもにとって食事の補助的な役割がありますが、虫歯を予防するには以下のことに気をつけることが重要です。

おやつタイムは時間を守ることが大切

虫歯ができるしくみは、虫歯菌が口の中の食べカスなどに含まれる糖分を分解し、酸性の歯垢を作り出すことから始まります。歯垢の中では虫歯菌が増殖し、酸で歯を溶かして虫歯を進行させます。

食べた後は唾液が出て口の中の酸性を中和して虫歯を防いでくれますが、いつまでも食べ物が口の中に残っている状態では、唾液の働きが虫歯菌の活動に追いつきません。そのため間食は時間を定めるようにし、唾液の作用を十分に働かせる必要があります。

間食の時間は、幼児の場合は食事と次の食事の間の午前10時午後3時が適当です。小学生の場合は習い事や塾などでおやつの時間を決めるのはなかなか難しいかもしれませんが、夕食に響かないように考慮して量や時間を決めましょう。

おやつの後にお茶や水を飲ませる

おやつの後には、必ずお茶や水などを出します。水分は消化を助けると共に、口の中の食べカスを洗い流してくれる働きがあります。

飲み物は甘いジュースなどよりは、甘味料の入っていない麦茶や水がおすすめです。栄養面を考えて果汁100%のジュースや牛乳を出す場合は、おやつの後に少量の水を飲ませても良いでしょう。おやつの後にはお茶や水を飲むと決めておくといいかもしれませんね。

おすすめのおやつ

おやつは甘いお菓子だけではありません。特に小学生は運動量も多くなるので、腹持ちの良いおやつがおすすめです。ここでは、虫歯予防におすすめのおやつをご紹介します。

糖分が少ないおやつ

糖分は虫歯菌の大好物なので、おやつには糖分の少ないおやつが理想的です。小さなおにぎりサンドイッチなどは、幼児期でも自分の手で持って食べられ、作りやすいのでおすすめです。おにぎりやサンドイッチなどの炭水化物にも糖分は含まれますが、砂糖を使った菓子類よりは虫歯になりにくく、腹持ちも良いですよ。

■糖分が少ないおやつ
おせんべい、おにぎり、サンドイッチなど

歯ごたえのあるおやつ

歯ごたえのある食べ物は、よく噛まなければならないため顎をよく動かします。体が成長段階にある子どもは、顎を発達させることは重要です。顎は運動時などに踏ん張ったりするのに必要で、アスリートなどでも歯並びを矯正する人がいるほどです。

また、顎の骨が未発達で小さいと、歯並びが悪くなる原因にもなります。歯並びが悪いと歯と歯が重なったりねじれたりして磨き残しが出ることからも、虫歯になりやすくなります。

■歯ごたえのあるおやつ
りんご・パイナップル・柿・ナッツ類・おせんべい・スナックなど

キシリトール入りのおやつ

キシリトール入りのガムなどは大人でも常用している人がいると思いますが、ガム以外でもキシリトール入りのおやつが発売されています。キシリトール100%配合のおやつなら、チョコレートやグミでも安心して子どもに与えられます。

ただし、キシリトール配当と言っても糖分が少しでも含まれていれば、やはり虫歯になりやすくなってしまうため、あくまでもキシリトール100%のものがおすすめです。

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繊維質を多く含むおやつ

繊維質を含む食品はお腹の調子を整えて免疫力をアップします。唾液にも免疫力を含む物質が入っていて、歯を虫歯から守っています。そのため唾液の免疫力が上がれば虫歯にもなりにくくなるというわけです。

■繊維質を多く含むおやつ
リンゴ・煮かぼちゃ・焼きいも・干し芋・おからのお菓子など

注意!虫歯になりやすいおやつ

虫歯になりにくいおやつがある一方で、虫歯になりやすいおやつもあります。虫歯になりやすいおやつは、糖分が多く歯にくっつきやすいものや口の中にいつまでも残るおやつです。

歯にくっつきやすくて口の中に残るお菓子の代表はキャラメルです。歯が長時間糖分にさらされるため、虫歯ができやすくなります。甘くて美味しいおやつは子どもにとって魅惑的ですが、甘い味を覚えてしまうと欲しがるようになるので、我慢させるのは難しいですよね。

幼児期の歯はまだ生えて間もないため柔らかく、虫歯になりやすいです。また、離乳食が始まる1歳半から3歳ごろまでの時期には、口内の常在菌のバランスが決まる時期でもあり、将来虫歯になりやすくなるかそうでないかが決定します。将来虫歯で苦労させないためにも、覚が発達する3歳頃までは、甘いお菓子などを与えなくても良いでしょう。

■虫歯になりやすいおやつ
クッキー、ビスケット、チョコレート、ケーキ、ドーナツ、キャラメル、飴など

間食を賢く利用して栄養補給と虫歯予防をしよう!

子どものうちの間食は、食事の補助となる重要なものです。ですが、欲しがった時に欲しがるものを与えるだけでは、栄養やエネルギー補給という目的が果たせないだけでなく、虫歯にもなりやすくなってしまいます。

子どもの間食で注意すべき点は、タイミング内容です。子どもの手が届く場所におやつを置いておくと常に食べられる環境になってしまうため、子どもの手の届かない場所大人がしっかりと管理しましょう。また、子どもの成長にあった量を用意し、夕食が食べられる程度にすることが肝心です。

虫歯になりにくい間食は、糖分がすくないもの、歯ごたえの良いもの、キシリトール100%のものなどです。また、食物繊維を多く含むものもおすすめです。市販のスナック菓子でも栄養価が高いものや歯ごたえの良いものもたくさん売られていますので、利用してみるのもひとつの方法です。