歯周病(歯槽膿漏)予防|歯茎に良い食べ物の選び方とおすすめの食品

歯周病(歯槽膿漏)予防|歯茎に良い食べ物の選び方とおすすめの食品

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

歯周病をケアする商品はたくさんありますが、実は日頃食べる食べ物に気をつけるだけでも、歯周病は予防できます。食事に歯茎や歯周病ケアに良い食品を取り入れるだけで歯周病を予防できるなら、ちょっとやってみたいと思いませんか?

そこで、今回は歯周病を予防できる食べものをご紹介します。歯周病が気になる人は、今後の食生活の参考にしてみてください。

歯周病(歯槽膿漏)と免疫力の話

口の中には500種類もの常在菌が存在しており、微妙なバランスを取りながら共存しています。しかし、バランスが崩れると、歯周病菌を含めた悪玉菌が多くなり、これを退治しようとして免疫力が働きます。

口内の悪玉菌が少なければ免疫力で抑えて元通りのバランスに戻すことができますが、悪玉菌があまりにも増えると、免疫力では対抗できなくなり、歯周病へと発展していきます。そのため、免疫力を高めることが重要です。

歯周病(歯槽膿漏)に良い食べ物の選び方

歯周病は免疫力と深い関係があるので、免疫力を高める食べ物を積極的に摂れば歯周病を予防・抑制することができます。さらに、歯周病菌を抑える食べ物があれば百人力です。

1.免疫力を高める食べ物

免疫力を高める食べ物は、以下の食品です。

    • 根菜:ゴボウ、ニンジン、レンコンなど
    • 穀物:米、麦、とうもろこしなど
    • きのこ類
    • 豆類
    • 発酵食品:味噌、納豆、キムチ、漬物など
    • その他:ニラ、タマネギ、ニンニク、生の生姜、鮭など

免疫機能は腸が司るため、免疫力を高めるには腸内環境を良くすることが大切です。そのため、食物繊維や発酵食品を毎日摂るようにするのがおすすめです。食物繊維が多く含まれている食品は、たくさん噛んで食べるため、細菌に対する抗菌・殺菌作用がある唾液の分泌も促します。

また、その他の項目に挙げた食品は、いずれも体を温める効果があり、免疫力アップに役立ちます。

2.歯周病(歯槽膿漏)を抑える食べ物

歯周病菌を抑える食品は、タマネギロイテリ乳酸菌です。タマネギとロイテリ乳酸菌は、それぞれ歯周病の原因となる複数の菌に対して、抗菌・殺菌効果があることが研究によって証明されています。

毎日のお味噌汁のネギをタマネギに変えるなど、工夫してみてはいかがでしょうか。また、ロイテリ乳酸菌は、タブレットやサプリメントなどで摂ることが可能です。

ロイテリ菌 タブレット ロイタブ 30日分

ロイテリ菌の商品の多くは海外のもので価格も高めですが、「ロイタブ」は日本産でお手頃価格の上、他の製品とロイテリ菌の含有量も変わらないためおすすめです。

3.炎症を抑える食べ物

歯周病は、歯茎に炎症を起こして悪化する病気です。食べ物によって炎症を抑えれば、美味しく食べつつ自然に歯周病も予防できるので一石二鳥ですよね。炎症を抑える食品は、以下のものです。

    • 根生姜
    • ネギ
    • ニラ
    • ニンニク
    • 紫蘇
    • みょうが
    • ナッツ類
    • パイナップル

特に、根生姜にはジンゲロールという成分が入っていますが、で食べると免疫力や抗炎症効果があり、加熱すると「ショウガオール」という体を温める成分に変化します。また、ジンゲロールはにたくさん含まれています。免疫力アップや抗炎症効果を期待するなら、生のまま皮ごとすりおろして薬味などに使うのがおすすめです。

4.歯茎の生成に良い食べ物

歯茎の大部分はコラーゲンでできています。そのため、歯の周りの組織を修復するには、コラーゲンを生成する食べ物を摂ると効果的です。

なお、コラーゲンは体を構成するタンパク質のひとつで、コラーゲン製品をそのまま摂っても生成できません。コラーゲンの生成には、アミノ酸・ビタミンC・鉄分の3つが必要です。歯茎の生成に必要な食べ物は、以下のものです。

タンパク質を多く含む食品
    • 肉類
    • 魚類
    • 鶏卵
    • 牛乳
    • 大豆製品:納豆、豆腐、味噌、きなこなど
ビタミンCを多く含む食品
    • 赤ピーマン
    • ゴールドキウイ
    • アセロラ
    • グレープフルーツ
    • ローズヒップティーなど
鉄分を多く含む食品
    • 豚レバー
    • 鶏レバー
    • 大豆
    • アサリの水煮缶

5.抗酸化作用のある食べ物

歯周病菌が歯周ポケットから血液に入ると、血管の壁に炎症を起こして動脈硬化などの悪影響を及ぼすことが分かっています。抗酸化作用のある食品を摂ると、血液をサラサラにして血管の老化を防げます。

抗酸化作用のある食品
    • ビタミンC:赤ピーマン、ゴールドキウイなど
    • ビタミンE:植物油、ごま、アーモンドなど
    • ポリフェノール:りんご、プルーン、赤ワイン、緑茶など
    • ミネラル:海藻類(わかめ、のり、昆布)、魚介類(桜えび、イワシなど)

歯周病(歯槽膿漏)にNGな食べ物

歯周病に良くない食べ物は、添加物の多い食品バランスが偏った食事です。特にスナック菓子やカップ麺は添加物が多く、栄養価もあまり期待できません。

また、バランスの偏った食事は免疫力を低下させます。免疫力を高める食品でも紹介したとおり、バランスの良い食事が体全体の免疫力をアップさせますが、炭水化物中心や肉中心など偏った食事では、免疫力が上がりにくい他、歯茎も生成されにくくなります。

柔らかい食べ物も注意が必要です。特に、パンやクッキー、チョコレートなどは口内に残りやすく、プラークを作る原因になります。

歯周病(歯槽膿漏)を予防・進行させないために気をつけること

歯周病を予防し、症状を進行させないためには、トータル的な生活が関係します。不規則な生活で睡眠不足や運動不足、喫煙・飲酒が多い人は血行を悪くして免疫力を低下し、歯周病を進行させてしまう恐れがあります。また、ストレスも血行を悪くし、歯周病を進行させる一因です。

歯周病を予防する生活週間
    • バランスの取れた食事
    • 良質な睡眠
    • 軽い運動
    • ストレスをためない
    • 喫煙・飲酒を控える
    • 体を冷やさない
    • よく笑う

アルコールの飲み過ぎ<やタバコの吸いすぎは、免疫力を低下させることが分かっています。反対に、よく笑うことは、免疫力を高めるという研究結果があります。

免疫力とは、心身を健康に保つための防衛機能です。毎日を健康に、充実させて暮らすことが、免疫力を高めて歯周病を含む病気全般になりにくくする秘訣といえます。

歯茎に良いものを食べて歯周病(歯槽膿漏)を予防しよう

歯周病は、普段の食べ物に注意するだけで、予防したり症状の進行を防いだりすることができます。歯周病ケアに良い食品は、以下のものです。

    • 免疫力を高める食品
    • 歯周病菌を抑える食品
    • 炎症を抑える食品
    • 歯茎の生成を助ける食品
    • 抗酸化作用のある食品

バランスの良い食事を心がけ、まんべんなく食べることで、上記の食品を自然に摂ることができます。また、生活習慣も見直して、歯周病になりにくい体を作りましょう。