虫歯予防に効果的な磨き方は?歯ブラシ選び~口をゆすぐまで徹底解説

虫歯予防に効果的な磨き方は?歯ブラシ選び~口をゆすぐまで徹底解説

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業
どう磨けば虫歯予防に効果的なのか、ご存知ですか?

正しい歯の磨き方」をすれば、自宅で行うセルフケアで虫歯予防の効果を高めることができます。ところが毎日歯磨きをしていても、正しい歯の磨き方をあまり意識していないという人が大半です。

お口の中は、たとえ手鏡を使ったとしても自分では見えにくいものです。歯のデコボコや歯周ポケットなど、見えないところに汚れが蓄積していても気づきにくいという問題もあります。
虫歯予防に適した正しい歯の磨き方を身につけて、歯磨きのクオリティを向上させることから虫歯予防をはじめませんか?
ここでは、歯ブラシの選び方からお口のゆすぎ方まで、正しい歯磨きの方法を徹底解説します。

STEP1 歯ブラシの選び方

歯ブラシは、下記の3点を目安に選ぶと良いでしょう。
    • ヘッドが小さめのものを選ぶ。
    • 毛先は柔らかめがおすすめ。
    • 1カ月くらいで新しいものに取り替える

やわらかい毛先の歯ブラシを選ぶ

毛先は、やわらかいものがおすすめです。
正しい歯磨きの方法(後で解説します)を行うと、歯ぐきに毛先が当たるため、傷つけないように柔らかめを選んでください。最初のうちは歯ぐきが刺激に弱いかもしれませんので、正しい歯磨きの方法に慣れて歯ぐきが強くなってきたら、毛先をふつうの硬さにしてもいいでしょう。

歯ブラシは消耗品です。長持ちさせようと思わないでください
毛先が開いてくると、毛先を使った正しい歯磨きができなくなるため、1カ月くらいで取り替えるのがおすすめです。

ヘッドが小さめの歯ブラシを選ぶ

ヘッドが大きすぎると、奥歯が磨きにくくなります。口の大きさに合っていればいいのですが、ヘッドが小さいものであれば、基本的にどんな口にもフィットします。へっとの幅は、前歯2本を超えない幅のものを選ぶとよいでしょう。

歯間ケアができるアイテムを足す

歯磨きは、歯垢を取り除き、虫歯菌を減らすことを目的に行います。
歯垢は、歯と歯のすき間に溜まりやすいため、歯ブラシの他に、歯間ケアができるアイテム(歯間清掃具)を追加します。
    • デンタルフロス(糸巻タイプとホルダータイプがあります)
    • 歯間ブラシ(歯間の広さに合わせてサイズを選べます)
    • ワンタフトブラシ(ヘッドが小さく丸い毛束になった歯ブラシです)
    • エアーフロス(水と空気のジェット噴射で汚れを飛ばします)

STEP2 歯磨き粉の選び方

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正しい歯磨きには、歯磨き剤の選び方も大切です。
市販のほとんどの歯磨き剤には、歯の再石灰化を促進し、歯を強化する作用があるフッ素が入っています。歯科専売品はフッ素が高配合されているので、より強い効果が期待できます。

STEP3 いつ磨くべき?1日何回磨く?

虫歯予防に効果的な1日の歯磨きの回数は、4回以上です。
歯を磨くタイミングは、食後と寝る前。そのうち1日1回以上は、歯ブラシ1本だけでなく、歯間清掃具をプラスしてじっくり丁寧に歯磨きを行ってください。

1日3回の食後に磨く

食事をしたら、できるだけ早く歯を磨くようにしましょう。
インターネットで読める記事には「歯磨きは食後30分過ぎてから」「食後すぐの歯磨きはNG」などという情報が出ていますが、それは虫歯予防ではなく、酸餓症についての注意事項です。強力な酸性の飲食物や胃液などで歯が溶かされる病気なので、普通の食生活を送っている方は過剰に心配することはないでしょう。

それよりも、食後できるだけ早く歯を磨くようにする方が、虫歯予防には有効です。
早く歯を磨くことで、虫歯菌が酸を出して歯の表面を溶かす時間を、できるだけ短くしましょう。

寝る前は磨く方がいい?

夜、寝ている時はお口の中が乾燥するため、細菌が繁殖しやすい環境になります。
磨き残した歯垢があれば、そこを温床として虫歯菌が活発化し、虫歯がつくられます。
寝る前は、できるだけお口の中の菌を減らすために、歯磨きを徹底するようにしてください。

朝起きた時は磨くべき?

就寝中に虫歯菌が繁殖するため、朝起きた時の口の中は細菌でいっぱいです。
できれば歯を磨いて細菌を洗い流すのがおすすめですが、朝は忙しいので起きてすぐか、朝ごはんを食べた後のどちらか1回しか磨かないということであれば、迷わず朝食後の歯磨きを選んでください。起床後は、水でお口をゆすぐだけでも十分です。

STEP4 虫歯予防に効果的な歯磨きの方法

それでは、実際に歯ブラシで磨く時に、効果的な磨き方を解説します。

虫歯になりやすい場所は、主に下記の4カ所です。
歯列全体の磨く順番を決めておいて、毎回その通りに磨いていきます。そうすると、磨き忘れが生じにくくなるのでおすすめです。
特に、歯ブラシを持っている利き手の奥歯の歯磨きがおろそかになりがちなので、気を付けましょう。
歯の表裏の隅々まで、1本1本ていねいに磨くのはもちろんですが、この4カ所に溜まった歯垢をしっかりと摂り除くようにします。
虫歯になりやすい場所
    • 歯と歯のすき間
    • 歯と歯ぐきの境目
    • 奥歯の噛み合わせの面
    • 歯並びがデコボコになっているところ

歯ブラシの持ち方

えんぴつを持つように軽く歯ブラシを持ちます。

歯と歯のすき間を磨く

歯ブラシを横にして、5~10mmくらいの横幅で小刻みに揺らすのが基本の動かし方です。
歯間は、デンタルフロス歯間ブラシで汚れを取り除きます。どちらも太さを選べるので、歯間の広さに合わせて適したものを選べます。
初心者のうちは自分に合った歯間清掃具が見つからず、やりにくく感じるかもしれませんが、慣れてくるとスッと歯間に清掃具が入るようになりますし、キレイに磨けるのですっきりします。デンタルフロスの中には、歯間に入りやすいようにワックスが施されているものもありますので、お好みで選んでみてください。
最初、歯ぐきから血がでるかもしれませんが、継続しているうちに歯ぐきが引き締まってきますので、次第に出血しなくなります。

デンタルフロスの種類や選び方については、下記の記事もご参照ください。
虫歯予防は歯間ケアが効果アリ!歯磨きにデンタルフロスをプラス

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歯の根元を磨く

歯垢が非常にたまりやすいのが、歯の根元です。
歯と歯ぐきの間を歯周ポケットといいますが、この中に歯垢が溜まって細菌が繁殖する温床となりやすいのです。虫歯や歯周病の原因となりますから、しっかりと磨かなければなりません。

バス法(振動法)

バス法といって、歯ブラシを斜め45度に倒し、歯周ポケットの中に毛先が少し入るようにして磨きます。
歯ブラシを回転させるように揺らしながら掻き出すのがコツです。

STEP5 汚れを落とす・フッ素を残す「2回磨き」がおすすめ

歯磨きは、2段階に分けて磨くと、より効果的です。
1回目は汚れを落とすために全体を磨きます。
2回目は、フッ素の効果をお口全体にゆきわたらせるため、フッ素配合の歯磨き剤やペーストで磨きます。

歯磨き後のゆすぎは1回だけ

フッ素のパワーを活かすため、歯磨き後はあまり口をゆすぎすぎないようにします。歯磨きの味が残っても構わないので、1回だけ軽くゆすぐ程度で大丈夫です。
フッ素配合のペーストやコート剤など、口をゆすぎ不要のものもありますので、よりフッ素の効果で虫歯予防をしたい場合は、上手に利用してみてください。
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