口臭予防は意外と簡単!今日からできる7つの予防対策

口臭予防は意外と簡単!今日からできる7つの予防対策

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柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。

人と話していてなんとなく口臭が気になると、すぐに口臭をなくしたいと思いますよね。しかし、口臭はその場で消せるもの根本から改善しなければならないものがあります。

今回は、口臭の原因や、簡単に口臭を予防・軽減できる方法についてご紹介します。

口臭の原因は唾液と細菌が関係している

口臭が気になる女性

口臭は誰にでもあり、健康な人でも他人には気づかないほどの口臭があるものです。しかし、他人に不快感を与える口臭は、口の中の唾液と細菌が関係しています。

口の中には約500種類もの常在菌がいて、通常は善玉菌と悪玉菌が微妙なバランスを取って共存しています。これを口内フローラと呼びますが、体調を崩したりして免疫力が低下すると、口内フローラのバランスが乱れて、悪玉菌が増殖します。悪玉菌は、虫歯や歯周病を作り出す細菌です。

また、細菌は口内の食べカス(タンパク質)を分解して歯垢を作り出しますが、分解する時にガスが発生します。ガスや口内で代謝される古い細菌の塊などには臭いがあり、これらが口臭の原因です。

唾液は、その水分によって口内の細菌やウイルスを流してくれます。また、唾液そのものにも殺菌・抗菌物質が含まれているため、口内を清潔に保つ役目があります。しかし、唾液量が減ると口臭が発生する確率も高くなります。

1.唾液量が減る時

起床時の口臭

唾液量はいつも一定ではありません。誰でも口の中が乾くことがありますが、唾液量が減って口の中が乾く時は、以下のようなタイミングに多く起こります。

唾液量が減るとき
    • 起床時
    • 緊張時
    • 空腹時
    • 口呼吸をしている時

睡眠中は、口内の細菌がもっとも増殖する時間です。睡眠中は口の活動がないし、長時間水分が補給できないからです。緊張時は口の中が乾いて唾液量が少なくなります。心理的には全く異なりますが、空腹時にも体の中では同じことが起こっています。

また、日頃から口呼吸をする癖がある人や、鼻炎などの鼻詰まりなどで口呼吸をしている人は、口で酸素を取り込むので口の中が乾きます。口呼吸の癖がある人は、歯並びが関係している場合があります。口呼吸は外からのウイルスなども取り込んでしまうため、歯医者さんや耳鼻科などで早急に治療することをおすすめします。

2.細菌が付着する場所

顎が痛い

細菌が付着するのは、舌・喉の奥・歯と歯の隙間などです。そのうちもっとも多いのは舌で、舌苔と呼ばれます。


舌苔は健康な人でもうっすらと白くありますが、ひどくなるとこびりついて厚い層の真っ白い苔状になります。ひどい舌苔の正体は、舌の表面の角質に古い細菌や剥がれた粘膜などの汚れが入り込んだもので、厚い舌苔は細菌が住処にしている可能性が高く、口臭の原因となります。

喉の奥
また、喉の奥には扁桃という場所があります。扁桃には無数の穴が空いていて、体内に侵入しようとするものを穴に取り込んで、体に害のあるものかどうかを判断して防御する働きがあります。私達は、扁桃のおかげでウイルスや細菌から守られているのです。

しかし、病気などで免疫力が落ちると扁桃の機能も低下し、古い細菌や汚れなどが塊となって穴に詰まってしまいます。これは膿栓(におい玉)と呼ばれるもので、悪臭を放ちます。

歯と歯の隙間
歯と歯の隙間に溜まるのは、歯垢や歯石です。歯垢は細菌が食べカスをエサとして作りますが、それが固まると歯石になります。細菌が歯垢を作る際には揮発性硫化化合物(VSC)というガスを発生しますが、細菌は歯垢や歯石にも潜んで増殖し続けるため、歯垢や歯石を放置しておくと、臭いがどんどん強くなるのです。

根本的な改善が必要な病的口臭

病的口臭とは、病気が原因になっている口臭です。病的口臭は、根本となる病気自体を治療しなければ改善されません。

口内の病気は虫歯や歯周病です。細菌は自分が作り出した歯垢を住処とし、さらに歯の組織などに侵食して虫歯や歯周病を引き起こします。

虫歯はごく軽いうちなら自然に改善することもありますが、歯周病は一度罹ると、自然治癒力で治ることはありません

虫歯や歯周病には臭いがあり、特に歯周病はメチルメルカプタンという強力な臭いのガスを発します。また、症状が悪化するほど、臭いも強くなっていきます。

また、口臭の原因となる病気は口内のものだけでなく、内蔵の病気もそれぞれ独自の口臭を持つものがあります。内臓の病気については、以下の記事をご覧ください。

口臭の原因は内臓から?歯磨きしても治らない口臭の原因と6つの予防法

口臭を簡単に予防する7つの方法

おすすめする女性

では、口臭が気になった時に簡単に予防できる方法をお伝えしていきます。口臭を簡単に予防できるのは、唾液量を増やすことです。

1.ガムを噛む

ガムを噛むと、がよく動きますが、顎の付け根付近には唾液が出る腺があるため、ガムを噛むだけで唾液量が増えます。

ガムはシュガーレスやキシリトール配合がおすすめで、粒状の硬めのものだとより効果があります。

2.酸っぱいものを想像する

レモンや梅干しは、目の前に実物がなくても想像したりするだけで唾液が自然と湧いてきます。これは脳が味覚の記憶を呼び起こすためです。

プレゼン前やお腹が空いて口臭が気になるときは、なにもないところでも酸っぱいものを思い浮かべるだけで、手軽に口臭予防することができます。

3.こまめに水分補給をする

日頃からこまめに水分補給をしていると、口中を潤すことができるので口臭予防になります。

水分は糖分や油分が含まれない水やお茶がおすすめです。お茶全般には口臭抑制効果のあるフラボノイドが含まれているので、口臭予防により効果があります。ただし、お茶には利尿作用があり、一度にたくさん摂るとかえって体内の水分を排出してしまうため、飲む時は口に一口含む程度にしましょう。

4.含みうがいをする

含みうがいは、俗に言う“ブクブクうがい”“クチュクチュうがい”のことです。口を閉じてうがいをする際に、水を歯や頬などにぶつけると、水圧によって細菌が剥がれ落ちます。剥がれ落ちた細菌は、うがいの後に水と一緒に口内に吐き出されるので、意外と効果があるのです。

水うがいのやり方は、以下の記事で詳しく述べていますので、参考にしてください。

水で口臭をなくす方法!口臭の原因と水うがいが良い理由

5.生野菜を食べる

生野菜

食品には、清掃性食品という口の中をきれいにする働きを持つものがあります。口の中の汚れを取るものや、唾液量を増やしてくれる食品です。

その中でも特にレタスやセロリ、ニンジン、ゴボウなどの食物繊維が豊富な野菜は、食物繊維が歯の表面の汚れを除去してくれます。歯ごたえのある野菜は唾液量も増やしてくれるので、食物繊維が豊富な野菜を生で食べるのがおすすめなのです。

朝食やランチに生野菜サラダを一皿加えるだけで、仕事中の口臭を抑える効果が期待できます。

6.歯みがきを習慣づける

毎日の歯みがきも、おろそかにはできません。歯みがきは、歯垢の原因となる食べカスを自分で除去できる最良の手段だからです。

特に起床時の口臭予防には、寝る前と朝起きたときの歯みがきが重要です。特に寝る前の歯みがきは丁寧に行い、デンタルフロス歯間ブラシなども用いて、歯の隙間の汚れも除去しましょう。

歯垢を作らないようにするには毎食後も歯みがきをする習慣をつけるのがおすすめです。

7.舌磨きをする

舌苔が気になる人は、舌磨きがおすすめです。

舌はデリケートな粘膜なうえに感覚が鈍い場所です。歯ブラシでゴシゴシとこすると汚れが落ちるような気がしますが、強くこすると舌を傷つけてしまい唾液量が減ってしまうため、かえって逆効果になります。

舌を磨く時は、専用の舌ブラシガーゼなどの柔らかい布を水で濡らし、奥の方から軽く1〜2回撫でるようにします。頻度は1日1回で十分で、口臭がもっとも強くなる起床時がおすすめです。

ただし、舌磨きをすると舌がピリピリする場合には、痛みが落ち着くまで数日休み、様子を見ましょう。

口臭予防は簡単にできる!

誰にでも起こる口臭の原因は、細菌の増殖と唾液量の減少です。唾液量を増やして細菌を除去するには、以下の方法が効果的です。

口臭を予防する簡単な方法
    • ガムを噛む
    • 酸っぱいものを想像する
    • こまめに水分補給をする
    • 含みうがいをする
    • 生野菜を食べる
    • 歯みがきを習慣づける
    • 舌磨きをする

どれも今日からすぐにできる簡単な方法なので、口臭が気になる人は、是非試してみてください。

writer
角舘 有理
角舘 有理
セールスライター、コピーライターに師事後、フリーランスとして独立。Webライターの傍らブックライターとしても活動中。歯科関連の記事は約2年間担当した経験があり、現在も新しい予防法に興味津々。自著に「無理に学校に行かせなくていい」がある。