虫歯予防に良い飲み物第2位は緑茶、第1位は?

虫歯予防に良い飲み物第2位は緑茶、第1位は?

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Doctorbook編集部
Doctorbook 編集部
所属:株式会社Doctorbook
株式会社Doctorbookに在籍する、3名の現役歯科医師。Doctorbookの業務を遂行しながら、それぞれが臨床現場で活躍中。

日頃から虫歯を気にして予防している人にとって、歯磨きなどのケアだけでなく飲食物も重要です。特に飲み物はゴクゴクと飲んでしまえば虫歯になりにくい気がしますが、歯のくぼみや凸凹に微量でも残ってしまうと、やはり虫歯の原因になります。

今回は虫歯予防に良い飲み物と題して、虫歯予防に効果的な飲み物とその理由を説明していきます。

虫歯予防に良い飲み物はどんな飲み物?

虫歯予防に良い飲み物とは、ズバリ糖分が含まれず、酸性ではない飲み物です。甘い飲み物でシュガーレスと謳っている商品でも、虫歯になりやすい人工甘味料が使われている場合があります。

また、酸性の飲み物は歯を溶けやすくするため、できるだけ控えたいものです。虫歯になりやすい飲み物は、後ほど詳しく説明します。

緑茶

緑茶にフラボノイドが入っていることは有名です。虫歯予防の商品パッケージにも「緑茶フラボノイド入り」と書かれているものがたくさんあります。

緑茶に含まれるフラボノイドは、緑茶ポリフェノールという成分です。緑茶の成分であるフラボノイドはポリフェノールの一種で、フラボノイドにはカテキンが含まれています。緑茶に含まれるカテキンは8種類もの種類があり、いずれも緑茶の茶葉特有のものです。

カテキンには強い抗菌・殺菌作用があり、これが虫歯予防に大変効果があります。

烏龍茶

烏龍茶は中国発祥のお茶ですが、元々日本の緑茶は中国の茶葉が源流です。平安時代の頃、中国に留学した日本人の僧侶が持ち帰り、江戸時代以降に日本の風土に合うように改良されたものが緑茶です。

そのため元の茶葉は同じで、成分も一緒です。烏龍茶は茶葉を発酵させたもので、カテキンが酸化して茶色い色になりますが、カテキンの抗菌・殺菌成分は変わらないため、烏龍茶も虫歯予防に良い飲み物といえます。

紅茶

紅茶と緑茶は洋と和なのでかなり違うもののように感じますが、紅茶もルーツは中国です。16世紀の大航海時代に中国の烏龍茶系の茶葉がヨーロッパで大流行し、消費者の嗜好に合わせて改良するうちに発酵の強い紅茶が出来上がったと言われています。

従って、成分的には烏龍茶や緑茶と同じで、殺菌・抗菌力の強いカテキンが含まれています。ただし、市販の紅茶飲料は砂糖や人工甘味料が使用されている場合も多いので、虫歯予防を意識するなら無糖の紅茶がおすすめです。

もっとも良い飲み物は「水」

さて、今までお茶について述べてきましたが、お茶よりもさらに虫歯予防におすすめなが「水」です。日本では水は水道をひねれば飲料用の水が出てくるためもっとも手軽に手に入れることができます。また、コンビニやスーパーなどでも飲料の中で一番価格が低い飲み物です。

理由その1.糖分を含んでいない

お茶は種類によっては糖分が入っているものもありますが、水はどんな場所で買っても100%無糖です。もちろん水道水も無糖です。そのため虫歯の原因となる成分が全く含まれていません

ミネラルイオン水など機能性を兼ね備えた水も販売されていますが、わざわざ糖分を配合しているものはないでしょう。

理由その2.口の中を中性に保つ

水は中性のため、口の中を中性に保ってくれます。ただし、厳密に言うと水の硬度によってpH値は異なります。日本の水道水の基準値は厚生労働省で定められており、5.8〜8.6以下です。虫歯になりやすいpH値は5.5以下なので、通常の水を飲む場合は虫歯にはなりません

ただし、レモンやみかんなどの柑橘系フレーバーの炭酸水はやや注意が必要です。炭酸自体はpH値が7程度とほとんど心配はいりませんが、柑橘系にはクエン酸が使われていることがあります。クエン酸は歯を溶かし酸蝕歯の原因となります。

理由その3.食べカスを洗い流してくれる

ペットボトル

水を飲むことで、口内の食べカス洗い流してくれます。水分が少ない食物を食べた時は、水分が欲しくなりますよね。水分は食物を飲み込みやすくしてくれ、歯と歯の隙間などに残ったわずかな食べカスを洗い流してくれます。

食べカスが残っていると虫歯菌が繁殖する原因となります。虫歯菌は食べカスを分解して酸性の歯垢に変化させ、歯を溶かすからです。

食事の際に一緒に水を飲むと、それだけで虫歯予防に一役買ってくれます。

理由その4.口の中を潤して唾液を促す

水は乾いた口内を潤してくれますが、元々口の中にある水分「唾液」には以下のような虫歯予防の様々な働きがあります。

    • 水分で食べカスを押し流す
    • 口の中を中性に保つ
    • 抗菌・殺菌作用がある

口の中に絶えず唾液があることで、虫歯菌の活動は抑制されています。しかし、唾液量が少ないと虫歯菌が活動しやすくなるため、一定量の唾液は必要です。最近ではドライマウスなども問題になっていますが、ごく少量の水ちょこちょこと飲むことで、唾液が口内に行き渡りやすくなり虫歯予防やドライマウスも回避できます。

理由その5.歯が変色しない

お茶に含まれるポリフェノールは、虫歯を抑制するというメリットがある反面、茶渋で歯を変色させてしまうというデメリットがあります。そのため長年に渡ってお茶を飲んでいると、どうしても歯が薄っすらと茶色くなってしまいます。しかし、水は無色透明なので、歯や歯ぐきを変色させる心配はありません。

水うがいも効果的!

マウスウォッシュやデンタルリンスなどは虫歯予防に効果的ですが、実は水だけでするうがいでも十分に効果があります

水うがいをする場合は、水圧を利用します。水圧によって口の中の食べカスや細菌を除去できるのです。詳しいやり方は以下の記事に書いていますので、気になる人はチェックしてみてください。

水で口臭をなくす方法!口臭の原因と水うがいが良い理由

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虫歯になりやすい飲み物

虫歯になりやすいのは、ショ糖などの砂糖が含まれるものと、口の中のpH値を酸性にしてしまう飲み物です。歯の表面はエナメル質で覆われて虫歯菌から防御されていますが、口内が酸性になるとエナメル質が溶けやすくなり、溶けたところから虫歯菌が侵入してしまいます。

虫歯になりやすい甘味料は、成分で砂糖、スクロース、フルクトース、果糖ぶどう糖液糖、麦芽糖、水あめなどの記載があるものです。これらの甘味料が含まれる飲み物は、以下の飲み物です。

■ジュース、炭酸飲料、コーヒー飲料(加糖)、紅茶(加糖)、抹茶飲料(加糖)、スポーツドリンク、栄養ドリンクなど

また、歯の表面のエナメル質が溶け始めるのはpH値5.5ppm以下の飲み物です。口の中を酸性にしてしまう飲み物は、次のものです。

■コーラ、梅酒、赤ワイン、黒酢ドリンク、スポーツドリンク、100%のオレンジジュース、ビール、日本酒など

ちなみに、コーラに含まれる砂糖の量は500mlで角砂糖15個分と言われています。暑い日などに500mlのペットボトルを飲み干すと、砂糖も大量に摂取してしまうことになります。そう考えるとちょっと恐ろしいですね。

また、アルコールを飲む人も、虫歯になりやすいので注意が必要です。特にアルコールは酔って歯磨きをせずにそのまま寝てしまうと、口内細菌がもっとも増殖する就寝中の時間帯とも重なってダブルパンチです。

水を飲む習慣をつけて虫歯予防をしよう

緑茶・烏龍茶・紅茶抗菌・殺菌作用があるため虫歯予防には最適な飲み物です。また、水はもっとも手軽に手に入り、口の中を中性に保ってくれるため虫歯が作られにくくなります。いずれもカロリー・カフェインともにゼロなので、ダイエット中妊娠中の人でも安心して飲めます。

ただし、甘い味がついているお茶フレーバー付きの天然水などは、虫歯の原因となる糖分クエン酸が入っている場合があるため注意が必要です。虫歯予防を徹底するなら、無糖でフレーバーが入っていない水やお茶を選びましょう。