【基礎知識編】良い歯医者の選び方・見つけ方 | ポイントを歯科医が解説

【基礎知識編】良い歯医者の選び方・見つけ方 | ポイントを歯科医が解説
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せっかく歯科医院に行くなら、できるだけ良い歯医者さんで納得のいく治療を受けたいものですね。

全国の歯科医院の数は、コンビニエンスストア以上ともいわれている時代。実際に令和2年初めの時点で、コンビニ店舗数は5万軒以上、歯科医院の数は7万軒近くに及ぶことがわかっています。

その中から「良い歯医者さん」を選ぶのは、至難の技ともいえそうですが、何か秘策はあるのでしょうか?

そこで今回は、「良い歯医者さんの選び方・探し方」ついて、歯科医師から話を聞きながら解説していきます。

ぜひ、一生付き合える自分にとって良い「かかりつけの歯医者さん」を見つけてくださいね。

この記事がおすすめな人
    • 良い歯医者さんの選び方・探し方がわからない。
    • そもそも、どんな歯医者さんが良い歯医者さんなのかが想像できない。
    • 近所の歯医者に行ったが、納得できない治療をされてしまった。
    • 歯医者さんの居心地が悪くて、あまり行きたくないと思ってしまう。
    • 歯科医や歯科衛生士が怖くて、遠慮をしてしまい質問ができない。
INDEX
  1. 自分にとってどんな歯医者が「良い」のか?
  2. 自分にとって良い歯医者の見つけ方、選び方
    1. (1)痛みが少ない
      1. 表面麻酔をしている、電動麻酔器がある
    2. (2)スキルや専門性が高い腕利きの歯医者さん
      1. 院長の経歴のページで専門性を確認
      2. 歯科用CTレントゲンがある
      3. マイクロスコープを導入している
      4. 歯科衛生士がメンテナンスに熱心
    3. (3)機能面だけでなく審美面も考慮してくれる
      1. ホワイトニングや矯正治療の知見がある
      2. セラミックなど治療の提案を積極的にしてくれる
    4. (4)安心感やリラックスできる雰囲気
      1. 個室やパーテーションがある
      2. 空気清浄機にこだわっている
      3. 滅菌器(オートクレーブ)クラスBを設置
    5. (5)将来子どもと一緒に通える
      1. 小児歯科やマタニティ歯科を併設
      2. キッズスペースがあり、保育士がいる
      3. 子ども連れでの来院を推奨している
  3. 生涯つきあえる「かかりつけの歯医者さん」を見つけよう

自分にとってどんな歯医者が「良い」のか?

さるくん

先生、良い歯医者さんって、どうやって探せばいいですか?前から疑問でしたー!

櫻井先生

これまでは、どのような理由で歯医者を選んでいましたか?

さるくん

今までは近所にあるからとか、学校帰りに通いやすいからとかで選んでいましたね!

櫻井先生

途中で通うのを止めてしまわないためには、通いやすさやアクセスの便利さは大切ですが、その理由で選んでしまうと、治療技術や専門性、設備の充実度などは二の次になりますよね?それでいいですか?

さるくん

あー、確かにそうですね!

櫻井先生

自分にとって何が「良い歯医者」という基準になるのか、まず考えてみるといいですよ。

歯科医院は全国に7万軒近く存在するだけあって、実に多種多様です。

まずは、どの診療科目を扱っているかによっても異なります。

歯科には、虫歯や歯周病の治療をメインに行う一般歯科、子供専門の小児歯科、歯並びをキレイにする矯正歯科、外科手術を伴う治療を行なう口腔外科があります。

インプラントや口臭の治療なども、口腔外科で担当しています。

また、一般歯科でも、健康保険が適用する治療に重きをおいている医院、そして自費診療にはなりますが、最先端技術を駆使したハイレベルな治療に力を入れている医院でも、受けられる治療内容に違いがあります。

自分が求めているものとマッチした治療を受けられなければ、それは自分にとって良くない歯医者といえるでしょう。

また、前向きに治療を進めるためには、歯科医や衛生士などスタッフとの相性も軽視できない部分です。

自分にとって「良い歯医者さん」とは?
    • 「痛みが少ない」治療に力を入れている
    • スキルや専門性が高い「腕利きの歯医者さん」がいる
    • 自費診療なので治療費の負担が大きいが「最新・最先端治療」を受けられる
    • 歯の機能面だけでなく「審美面(キレイに見えること)にも配慮」した治療
    • 芸能人やモデルのような白くキレイな歯にできることをPRしている
    • 「安心感」やリラックスできる雰囲気がある
    • 将来「子どもと一緒」に通える
櫻井先生

この中で、良いと思う歯医者さんはありましたか?

さるくん

1痛みが少ない、2腕利きの歯医者さん、6安心感…ですかね!子供のことはまだ考えてないし、そこまでキレイな歯にする必要もないですからね!

櫻井先生

そうすると、自分にとってどんな歯医者さんが「良い歯医者さん」なのかイメージが固まりますよね。それから探すと見つけやすいですよ。

さるくん

なるほどー!自分にぴったりの歯医者さんにマッチングしやすいってことですね!

自分にとって良い歯医者の見つけ方、選び方

櫻井先生

どんな歯医者さんが良いのかわかったら、歯科医院の公式ホームページを確認してみください。例えば、スキルに自信のある歯医者さん院長の経歴を紹介するページに詳しく書いています。

さるくん

歯医者さんの公式ページに、そんなページってありましたっけ?

櫻井先生

無いところもありますが、院長の経歴や専門的な資格、どんな勉強をしていてどんな分野に詳しいか、その歯科医院の特徴や導入設備などもわかります。

さるくん

へぇー!そうだったんですね!

歯科医院の選び方として、まずは歯科医院の公式ホームページを確認してみましょう。

必ずしも公式ホームページが決め手になるわけではないですが、あくまで何も情報がないところから良い歯医者さんを見つける手段のひとつです。

もちろん、この情報化社会においても未だに公式ホームページに力を入れていない歯科医院はあります。逆に、派手なホームーページを作って、PRに力を入れているページも存在しますので、見極める力が問われます。

どこをチェックすると「自分に合う良い歯医者さん」だと解るのか、見極めるポイントを紹介します。

櫻井先生

公式ホームページを見る以外にも、直接電話で確認する、口コミを見る・聞く、また実際に一度通院してみる、といった方法で確認してもいいですね。

さるくん

あー!歯科検診や歯のクリーニングをしてもらいに行くと、その歯医者さんの雰囲気がわかりますよねー!

(1)痛みが少ない

「歯の治療で痛いのは嫌だ!痛くない治療をしてほしい」。そんな治療に力を入れている歯医者さんが良い場合は、その点をチェックします。

ただし、医療広告ガイドラインで痛くないという表現をするのは違反とされていますから、痛くないと表記がある場合は逆にガイドラインを守っていないことになります。

痛みが少ない治療を行っている」といった控えめな表現が、最大限の目印になりますので、注意しましょう。

表面麻酔をしている、電動麻酔器がある

確認したいのは、麻酔注射のやり方です。

痛みが少ない治療に力を入れている歯科医院では、麻酔をしますので、麻酔注射の針のチクッというあの小さな痛みまで配慮しているのです。

「麻酔注射の前に、歯茎に表面麻酔を塗ります」という場合は、麻酔注射の針が刺さる時の痛みまで感じさせないよう工夫しているという証です。

さらに、電動麻酔器は注入速度を一定に保てるので、痛みや違和感を感じにくいものです。

極細の注射針や麻酔液の温度を人肌に温めることまで言及していたら、麻酔液が注入される時の違和感さえもなくなるよう気を配っていることがうかがえます。

(2)スキルや専門性が高い腕利きの歯医者さん

治療技術が高く、専門知識を修得している歯医者さんが良いという場合は、院長の経歴と導入している設備を確認するのがおすすめです。

院長の経歴のページで専門性を確認

歯科医師は医師免許をもっていれば一通りの治療はできるのですが、歯科治療には、矯正やインプラントといった専門的な技術や知識を要する難易度が高い治療が存在します。

そういった専門性の高い分野の「専門医」「認定医」「指導医」といった資格をもっている、新しい技術を勉強している・指導しているという事実については、院長や在籍する歯科医の経歴を確認してください。

公式ホームページで院長の経歴をチェックしたり、通院したときに聞いてみたりするといいでしょう。

歯科用CTレントゲンがある

歯科用CTは、従来の平面的なレントゲンとは違い、3D撮影できるレントゲンです。

口周りの神経組織などを立体的に把握できるので、外科的処置を行う前の検査に欠かせません。

この設備はどこの歯科医院にも導入されているものではなく、親知らずの抜歯、インプラント治療、矯正治療など専門性の高い治療を行なう歯科に設置されています。

医院の規模が小さい場合は、他の施設と提携して、患者さんがそこに出むいて歯科用CTの検査を受けられるようにしているケースもあります。

歯科用CTが院内に設置されている場合は、常に専門性の高い治療に取り組んでいるということが解る設備といえます。

マイクロスコープを導入している

マイクロスコープは、歯の根っこの治療(根管治療)などの精密治療に欠かせない機器です。

拡大鏡があるのはあたりまえですが、マイクロスコープまで導入している医院は、かなり意識が高く、ハイレベルな治療を行っているといえるでしょう。

歯科衛生士がメンテナンスに熱心

予防やメンテナンスに力を入れている歯科医院は、全面的に「良い歯医者さん」といえます。

特に、患者さん一人ひとりに担当の歯科衛生士がいて、お口の健康状態を一緒に守ってくれるような歯医者さんは、一生かかりつけとして通うべきでしょう。

それは、病気の再発防止に期待できるからです。

治療費の高い施術の数ばかりこなすことに一生懸命で、予防やメンテナンスについての説明がない、もしくはうやむやにになってしまうのが、患者さんにもっとも選んでほしくない歯医者さんです。

(3)機能面だけでなく審美面も考慮してくれる

歯を治療するとき、歯本来の噛むという機能だけでなく、見た目の良さにも配慮した治療をしてほしい。そんな時は、診療科目に審美歯科がある歯医者さんを選ぶと良いでしょう。

ホワイトニングや矯正治療の知見がある

審美歯科に関する専門知識をもつ歯医者さんの場合は、歯をキレイに見せることについても積極的に対応してくれます。

ホワイトニングや矯正治療を受ける時はもちろんですが、その他の一般歯科の治療においても、治療方針の提案内容に、より見た目への配慮が期待できます。

中には、プラセンタ注入やビタミンC注射といった美容に関するメニューを取り揃えているクリニックもあります。

歯の治療のついでに気軽に美容面のケアもできると嬉しい、という患者さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

セラミックなど治療の提案を積極的にしてくれる

歯の治療をする時も、審美歯科の知見がある歯医者さんなら、虫歯の機能面だけでなく、「前歯の形をキレイに整えるスピード矯正ができますよ」といった提案が期待できます。

キレイな見た目を大事にしたい患者さんにとっては、とても気が利く提案といえますね。

(4)安心感やリラックスできる雰囲気

「治療は一般的なレベルでいい、とにかく落ち着ける空間で安心して治療を受けられるのが良い歯医者さん」という場合は、設備をチェックしてみましょう。

個室やパーテーションがある

歯医者さんによっては、個室で治療を受けられるようになっていたり、診療台それぞれの間をついたてで仕切っていたり、患者さんのプライバシーや居心地の良さを優先した空間づくりに力をいれているところがあります。

周りの目を気にせずに相談したい、といった時も、こうした設備があると嬉しいでしょう。

飛沫感染がこれまで以上に心配される昨今では、こうした個室やパーテーションの設置は、感染症対策にも熱心であることがうかがえます。

カウンセリングルームを設置している歯医者さんもあります。

空気清浄機にこだわっている

衛生的な診療環境も、安心感を得られる大事なポイントですね。

歯科医院によっては、病院専用の空気清浄機を設置しているところもあります。確認してみてください。

滅菌器(オートクレーブ)クラスBを設置

歯科医院では、治療に使用する器具や歯を削るタービンなどは、患者さんごとに滅菌されたものに取り替えています。

滅菌のために使用する滅菌器(オートクレープ)にも実は色々なランクがあります。

その中で、ヨーロッパ規格のクラスBの滅滅菌器(オートクレープ)が、現在の最高水準とされています。この滅菌器だけが、どんな形状の機器でも滅菌できます

なかなか患者さんからは見えない部分ですが、滅菌など衛生面に力を入れている歯医者さんの場合は、滅菌器の導入について公式ホームページに記載しています。

(5)将来子どもと一緒に通える

将来、お子さんと一緒に歯医者さんに通いたいと考えている「子供のためにもなる」のが良いと考えている場合は、以下のようなところをチェックしてみましょう。

小児歯科やマタニティ歯科を併設

赤ちゃんの歯の健康は、胎児のころのお母さんの歯の状態が大きく影響します。

特に妊婦さんはホルモンバランスの関係で歯が悪くなりやすいため、マタニティ歯科、そして小児歯科を併設している歯医者さんを選ぶとよいでしょう。

妊娠期も、赤ちゃんが生まれてからも、子供が小学校に入学しても、長くつきあっていける歯医者さんになるでしょう。

キッズスペースがあり、保育士がいる

子供が通いやすい歯医者さんは、キッズスペースの設置や保育士が常駐するなど、環境づくりに力を入れています。

こうした歯医者さんでは、「虫歯になりにくいおやつの与え方」や「食育」など、子育てのヒントになるような相談ができることが多いのも魅力です。

特に、女性の歯科医がいる歯医者さんは、慣れない小さな子供が怖がらずに治療を受けやすいといったメリットもあります。

子ども連れでの来院を推奨している

小さな子供がよりよい治療を受けられるように配慮している歯科医院では、親御さんの治療の際に赤ちゃんや小さなお子さんを一緒に連れてくることをおすすめしています。

歯医者デビューの前に歯医者さんの雰囲気に慣れて、「歯医者に行くのは怖いことでも嫌なことでもなく、楽しいこと」という印象をつけるためです。

本当に「お子さん想い」の歯医者さんを見つけるポイントといえます。

生涯つきあえる「かかりつけの歯医者さん」を見つけよう

さるくん

良い歯医者さんって、つまり「自分にとって良い」「自分に合う」歯医者さんってことですねー!?

櫻井先生

その通りです。自分に合った治療を提供している歯医者を選ぶのが大切ですね。でも、「歯医者に特別なことは求めていない。間違いのない治療をしてくれる歯医者さんがいい」という方もいますよね?その時は、下記のポイントを大切にして選ぶといいですよ。

【良い歯医者を選ぶポイント】
●治療計画の説明をしっかりしてくれる
●質問に嫌がらず答えてくれる
●手鏡をもたせて説明してくれる
●メインテナンスが目的の患者さんが多い
●歯だけでなく全身の健康指導をしてくれる
●自信のない治療は他の歯科医師に紹介できる
●腕のいい歯科衛生士がたくさん居る
●スタッフや家族もその歯医者に通っている
さるくん

おおー!これは間違いないく良い歯医者さんですねー!!

「よい歯医者に出会えていたら、歯を失うことはなかったのに…!」と、将来悩むことがないよう、早いうちから自分にあったかかりつけの歯医者さんを探しておくことをおすすめします。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯医者さんを選ぶ前に、自分が求めていることを把握しておく。
    • 公式ホームページで、院長の経歴や設備について確認してみる。
    • 歯医者さんの特徴や魅力を、見極められる力を養うことも大事。
    • 良い歯医者さん選びには、人間的な相性の良さも軽視できない。
    • 歯科検診やメンテナンス目的で、通院して確かめてみても良い。