【基礎知識編】インプラントってなに?初めてでもまるごと分かる!

【基礎知識編】インプラントってなに?初めてでもまるごと分かる!
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インプラントという言葉は聞いたことがあっても、実際どんなものなのかよく知らないという人もいるでしょう。手術を伴うので怖いというイメージを持つ人もいるかも知れません。しかし、インプラントは優れた点が多い治療法です。ここでは、インプラントについて何も知らない人にも、分かりやすくご紹介します!

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    • 実はインプラントがどういうものかよく知らない
    • インプラントのしくみは?
    • インプラントの治療ってどのくらいかかるの?
    • インプラントの寿命はどのくらい?
    • どんな時にインプラントをするの?
INDEX
  1. インプラントとは
  2. インプラントの仕組み
  3. インプラントの材料
  4. インプラントの治療の流れ
  5. インプラントの治療期間
  6. インプラントの費用
  7. 定期メンテナンスとは
  8. インプラントのメリット・デメリット
    1. メリット
    2. デメリット
  9. ブリッジや入れ歯との違い
  10. インプラントは安全性と耐久性に優れた治療法です

インプラントとは

インプラントとは、歯が根っこからなくなってしまった時の治療法です。人工歯根を骨に埋め込んで、自分の歯の代わりにします。

柿木先生

インプラントという言葉は、本来は人の体の代用をする人工物を指す言葉なんです。

ネコさん

じゃあ、歯だけじゃなくて人工の内蔵とかもですか?

柿木先生

そのとおり。歯のインプラントは正確にはデンタルインプラントと呼びます。

ネコさん

へぇ〜、知りませんでした〜。

インプラントの仕組み

インプラントは基本的に、以下の3つのパーツから成り立っています。

    • 人工歯冠(被せもの)
    • インプラント体(骨に埋める根っこ部分)
    • アバットメント(人工歯冠とインプラント体をつなぐパーツ)
ネコさん

へぇ〜、3構造なんですね。

柿木先生

はい。インプラント体は骨とくっついてしまうので、歯が欠けたとしても上の被せものだけ交換すれば大丈夫なことが多いんです。

ネコさん

へぇ〜、骨とくっついちゃうんだ…。

インプラントの材料

インプラントの主な材料は、チタンという金属です。チタンは骨との馴染みがよく、結合しやすいのに体内で溶けません。そのため金属アレルギーにもなりにくく、人工の心臓弁や人工関節などにも用いられている材料です。

人工歯冠には、チタン合金のほか、セラミックやジルコニアなどが主に使われます。

柿木先生

他の金属は長い年月口の中に入れていると、溶けてタンパク質と混ざって金属アレルギーの元になるんです。

ネコさん

へぇ〜。チタンはそれがなくて安全性が高いってことなんですね。

柿木先生

そのとおり。

インプラントの治療の流れ

インプラントの治療はだいたい以下のような流れです。

    • 初診・カウンセリング
    • 精密検査・診断
    • 虫歯や歯周病の治療(必要な場合)
    • インプラント埋入手術
    • 仮歯装着、人工歯冠作成
    • 骨が固定するのを待つ
    • 人工歯冠装着
    • 定期メンテナンス
柿木先生

インプラント体を入れてから骨としっかり固定するまで3〜5ヶ月程度待ちます。

ネコさん

へぇ〜、そんなに長いんですか?

柿木先生

しっかり固定しないまま人工歯冠を被せると、あとでグラついたり細菌感染したりするトラブルの元になるんです。

ネコさん

そうなんですね〜。しっかり待ちまーす。

※虫歯や歯周病がある人は、先に治療をして改善してからインプラント治療に入ります。インプラント専門のクリニックで虫歯や歯周病の治療をしていない場合は、他院で行う場合もあります。

インプラントの治療期間

インプラントの治療期間は、平均で4ヶ月〜6ヶ月程度です。ただし、個人の骨の状態などによります。骨が不足している場合には骨を増やす治療などを並行して行うため、さらに骨が治癒する期間が必要です(プラス4〜8ヶ月程度)。

ネコさん

骨を増やすってどんな治療なんですか?

柿木先生

骨再生、造骨、骨移植などと呼ばれますが、人工の補填物などを入れて骨を増やす手術のことです。

ネコさん

へぇ〜、そんなことができるんですね!

柿木先生

骨を増やす方法は色々あります。

柿木先生

骨移植は、自分の別の部位から骨を移植することをいいます。といっても、少量なのでドリルで削ったときの粉を集めて使うこともありますよ(自家骨)。

インプラントの増骨手術の種類・流れ・費用などを詳しく解説します!

インプラントの費用

インプラントの費用は基本的に自費診療なので、クリニックによって異なります。相場は30万円〜ですが、使う材料によっても大きく左右されます。

柿木先生

セラミックと一口にいっても、セラミックだけ使っているものや、金属にセラミックを被せたものなど色々あります。

ネコさん

それは強度とかの違いですか?

柿木先生

強度や色味、価格などですね。

ネコさん

へぇ〜、色々選べるってことですね。

定期メンテナンスとは

インプラント治療が終わった後は、定期的にメンテナンスを受ける必要があります。インプラントの調子をチェックする他、口内の細菌の量を計測したり専用機械で徹底的なクリーニングを行います。

ネコさん

私はクリーニングとかいりません、っていうのはダメなんですか?

柿木先生

インプラントはインプラント周囲炎という病気にかかりやすく、もしメンテナンスを怠るとインプラントの寿命が縮まりますし、骨も溶けてしまう可能性が高いんです。

ネコさん

怖〜!メンテナンス、いります!

インプラントのメリット・デメリット

ここで、インプラントのメリットとデメリットをご紹介しましょう。

メリット

    • 違和感がない
    • 自分の歯が戻ったかのような感覚
    • 虫歯にならない
    • 骨としっかり固定されるので噛む力が強い
    • 日々のお手入れが簡単
    • なんでも美味しく食べられる
    • 他の歯と同じような自然な見栄え
柿木先生

インプラントを入れたほとんどの人は、生活が快適になったと言います。

ネコさん

へぇ〜、生活の質が落ちないのはすごいですね。

デメリット

    • 治療費が高額
    • 外科手術が必要
    • インプラント周囲炎になりやすい
    • 定期メンテナンスに通う必要がある
    • 天然の歯と同様に毎日の歯磨きは必要
    • できる人とできない人がいる
柿木先生

重度の病気、骨粗鬆症や血圧の薬を飲んでいる人はできない場合があります。

ネコさん

へぇ〜、大学病院とかでもですか?

柿木先生

リスクが少しでもあれば回避するクリニックもあれば、内科医と連絡を取りながら慎重に進めるところもあります。

ネコさん

そのクリニックの考え方ってことですか?

柿木先生

そうですね。あとは、医師の経験やスキル、クリニックの設備などにもよります。

ネコさん

へぇ〜。色々下調べしたほうがよさそうですね。

柿木先生

はい。クリニック選びは慎重に行ってくださいね。

ブリッジや入れ歯との違い

歯をなくしてしまった場合の治療法として、インプラントの他に入れ歯やブリッジがあります。

ネコさん

インプラントと入れ歯とブリッジでは何がどう違うんですか?

柿木先生

分かりやすく表にしてみましょう。

入れ歯ブリッジインプラント
安定性定期的な調整が必要やや安定感がある安定感がある
噛む力天然歯の半分以下天然歯とほぼ同じ天然歯と同じ
違和感あり(異物感、物の味が分からないなど)ほぼなしなし
他の歯への影響両隣の健康な歯にフックをかける両隣の健康な歯を削り、支えにするなし
治療期間通院1〜2回通院1〜2回半年〜1年程度
治療費保険適用可保険適用可自費診療
耐久年数5〜6年7〜8年10年以上
ネコさん

へぇ〜、こうやって比べると随分色々違うんですね〜。

柿木先生

そうですね。入れ歯やブリッジは他の歯にダメージを与えるし作り変えが必要ですが、インプラントは他の歯にダメージを与えないし、半永久的にもたせることができます。

ネコさん

その代わり、インプラントは治療費がちょっと高め…。

柿木先生

考え方の違いですね。初期費用は安くても、その後他の治療や作り変えでその都度費用をかけるか、初期費用が多少かかってもその後の安定性をとるか。

ネコさん

なるほど〜。

インプラントは安全性と耐久性に優れた治療法です

インプラントは、歯が根っこからなくなったときに、人工の歯を骨に入れる治療法です。安全性が高く耐久性にも優れていますが、考え方や経済的なものは人それぞれ。他の治療法と比べながら自分に一番あった方法をみつけてくださいね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • インプラントはチタンが材料の人工歯
    • 外科手術をして骨に直接埋める
    • 一度埋めれば半永久的に使える
    • 日々の歯磨きや定期的なメンテナンスは必要
    • 初期費用はかかるが耐久性に優れている
    • 入れ歯やブリッジと比べると優れた点が多い