水で口臭をなくす方法!口臭の原因と水うがいが良い理由

水で口臭をなくす方法!口臭の原因と水うがいが良い理由

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柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。

ふとした時に気になる口臭ですが、出先などで気になった時、「口臭ケアのスプレーやタブレットを持っていない!」と慌てなくても大丈夫です。

実は、ちょっとしたコツを掴めば、水うがいでも十分口臭を抑えることが可能なのです。

今回は、口臭の原因と、水うがいの効果や方法について説明します。

口臭の原因

口臭

口臭は、ニンニクやネギなど臭いがある食べ物を食べた後、胃から臭いが出てくるのが原因だと思っている人も多いと思いますが、実は口臭の原因は様々です。

食べ物の残留臭

臭いのある食べ物を食べた直後は、口内に残った食物の臭いが口臭となることがあります。しかし、時間が経てば自然に消えますし、胃に入ると分解されるため、胃から食べ物の臭いがすることはありません。

歯垢からの臭い

歯垢は、口内に残ったごく小さな食べカスを、細菌が発酵して分解することによって作り出されます。分解する時にガスが発生するのですが、そのガスが口臭の原因となります。

また、歯垢は作り出されたらそのままではなく、細菌の住処となって細菌が繁殖します。そのため、歯垢が作られる際も、また作り出された後も口臭が発生し続けるのです。

舌からの臭い

細菌は、舌にもこびりつきます。それが舌苔です。舌苔は健康な人でもうっすらとあるものですが、体調が悪くなって免疫力が落ちたり消化器の病気になったりすると、舌の表面に目には見えないほどの細かな凸凹ができ、そこに口内の剥がれた細胞細菌の塊がこびりつきます。

舌苔も歯垢と同じで、やはり細菌の住処となって悪臭を発生します。

喉からの臭い

喉の奥には、扁桃があります。よく熱が出ると「扁桃腺が腫れる」といいますが、扁桃は通常は外からのウイルスや細菌などをブロックする役割をしています。扁桃には無数の小さな穴が空いていて、そこに細菌や代謝した古い細胞などを溜めて唾液などで流すのです。

しかし、高熱が出た後などは扁桃の働きが落ちて、穴に溜まった細菌などを押し流すことができなくなります。穴に詰まったものが膿栓(におい玉)で、小さな石のような塊です。

膿栓はドブのような臭いがしますが、通常は体が回復するに従って自然に取れていきます。自分で取ろうとすると喉の奥を傷つけてしまう可能性があるため、もし取りたい時は、耳鼻咽喉科で取ってもらいます。

なぜ水うがいは効果的なのか

悩む女性

唾液は口臭の原因となる細菌を洗い流しますが、これを意識的にするのが水うがいです。

水うがいは口を閉じてブクブクと水を口内で動かす含みうがいが効果的ですが、もっと効果的なのが、歯学博士の照山裕子医師が考案した“毒出しうがい”です。

毒出しうがいは、水圧を利用して歯と歯の間などにたまった食べカスや細菌を除去する方法です。

口臭を防ぐ水うがいの方法

水を飲む女性
水うがいのやり方
    • 30mlくらいの水を口に含む
    • 含んだ水を、上の歯にぶつけるように動かす(10回)
    • 水を吐き出す
    • 同様に、下、右、左も行う

コツは、できるだけ速く強く動かすことです。クチュクチュと音が出るくらいが良いでしょう。

水うがいは、口内を清潔にするだけでなく、口周りの筋肉のトレーニングにもなるので、リフトアップ効果も期待できます。

飲食した後ごとにすれば、口臭が予防でき、顔全体もより若々しくなりますよ。

口臭予防で日頃から気をつけること

日頃から、口臭予防を意識してできることもあります。特別なことではないので、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

歯みがき

歯ブラシ

口臭予防の第一歩は、口内を清潔にできる歯みがきです。朝晩と、毎食後の歯みがきを行うことで、細菌の餌となる歯垢を作らせません

ただし、いくら頻繁に歯みがきをしても、磨き残しがあってはあまり効果がありません。歯みがきは正しく行うことが重要です。

正しい歯の磨き方
    • 歯ブラシは硬すぎないものを使用する
    • 歯ブラシは軽く持ち、歯に押し付けない
    • 歯の表面に当てる時は直角にする
    • 歯の付け根に当てる時は45度にする
    • 磨く時は小刻みに動かす

また、口臭が一番強くなるのは起床時です。夜寝る前は特に丁寧に磨き、朝起きてからも磨くと口臭はかなり改善されます。

歯と歯の間の隙間は磨き残しができやすいので、デンタルフロスや歯間ブラシも併用するとなお良いでしょう。

動物性タンパク質を控える

歯垢の項で、細菌が食べカスを分解すると伝えましたが、細菌が分解するのは主にタンパク質です。動物性タンパク質には硫黄成分が含まれており、分解されると口臭の元になる硫化水素というガスになります。

動物性タンパク質は健康のためには必要なものですが、食べた後に磨き残しが残ると、口臭の元になるため、肉中心などの動物性タンパク質に偏った食事は控えるのがおすすめです。

歯ごたえの良いものを積極的に食べる

リンゴ

歯ごたえのある食べ物は、よく噛むので顎が動き、唾液腺を刺激します。唾液には、口内を清潔に保つための自浄作用が備わっており、殺菌・抗菌効果のある物質が含まれています。

おせんべいやリンゴ、固めに茹でた野菜、こんにゃくなどは、よく噛まなければ飲み込めません。そのため、日頃から柔らかいものばかりでなく、歯ごたえのあるものを積極的に食べると、唾液の自浄作用が発揮されます。

食物繊維を多く摂る

食物繊維を多く含む食品は、腸内環境を整えることで知られています。腸内で善玉菌と悪玉菌がバランスを取っていることを腸内フローラと呼びますが、腸内フローラが乱れると、悪玉菌が増えて消化活動に支障が出てガスが発生します。発生したガスは血流に混ざって体内をめぐり、呼気となって口臭の原因となるのです。

口内にも腸内と同じく口内フローラと呼ばれるものがあることが分かっています。食物繊維を多く含む食品は主にレタスやセロリ、ゴボウ、ニンジン、レンコンなどの野菜ですが、緑黄色野菜には口内フローラを整えるクロロフィルなどの成分が含まれるため、口臭予防に効果的です。

また、食物繊維を多く含む食品は、歯ごたえがある野菜が多いため、同時に唾液を促す役割も果たします。

口臭は水うがいで防ぐ

口臭の原因は1つではなく、食べ物が口の中に残る残留臭や、食べカスからできる歯垢、舌にこびりついた舌苔、体調が悪くなった時に喉の奥にできる膿栓など様々です。

健康な人でもちょっとした変化で起こる口臭は、水圧を利用した水うがいがおすすめです。歯みがきができなくても水道さえあれば気軽にできるので、ぜひマスターして口臭を防ぎましょう。