口臭の原因は内臓から?歯磨きしても治らない口臭の原因と6つの予防法

口臭の原因は内臓から?歯磨きしても治らない口臭の原因と6つの予防法

この記事の監修医師一覧

柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。
鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

口臭は、においの強いものを食べたり、お酒を飲んだりしたあとに誰でも強くなるものです。

そういった一時的な口臭は歯を磨いたり水を飲んだりすると時間とともに薄れていくものですが、なかには歯磨きしても取れない口臭があります。その場合は、何らかの病気のサインであると考えられます。

ここでは、病気が原因で発生する口臭について、その特徴や予防法をお伝えします。

この記事がおすすめな人
    • 歯磨きしているのに口臭が強いまま改善されないのは、なぜ?
    • 体調が悪くて口臭がひどくなった。病気ではないかと不安になっている。
    • 歯ぐきから血がでる、虫歯を放置しているのは、くさい口臭と関係ある?
    • 内臓の病気のせいで口臭が悪化すると聞いた。どんな病気か気になる。
    • 口臭が気になる場合は、何科のお医者さんに相談すればいいのか知りたい。
INDEX
  1. 口臭の原因トップは「口内の病気」
    1. 口臭の原因①歯周病
    2. 口臭の原因②虫歯
    3. 口臭の原因③舌苔
    4. 口臭の原因④内臓
      1. 胃腸
      2. 肝臓
      3. 鼻や喉
      4. 糖尿病
  2. 口臭を予防する6つの方法
    1. 虫歯・歯周病を治療
    2. 内臓の病気を治療
    3. 唾液の分泌量を促進
    4. 口臭を予防する飲食物を摂取
    5. 飲酒・喫煙を控える
    6. 朝食をしっかり摂る
  3. 改善しない時は、歯科の口臭外来へ!

口臭の原因トップは「口内の病気」

ぶたさん

先生、お昼ご飯の後で歯を磨いていたら、家族みんな、食後に歯を磨くようになったんですよ。

柿木先生

それは良いことですね。

ぶたさん

でも、旦那さんも歯を磨いているのに口臭が治らなくて困っているんです。なぜでしょうか?

柿木先生

それは、病的口臭の可能性がありますね。いわば病気のサインです。原因の病気を治療しなければ、口臭は改善されません。

ぶたさん

えっ、病気かもしれないっていうことですか…!

柿木先生

病的口臭の原因のトップは、歯周病など口内の病気です。ほかにもさまざまな病気のリスクがありますので、一つひとつチェックしていきましょう。

口臭の原因①歯周病

ひどい口臭の原因のトップは「歯周病」です。玉ねぎや魚が腐った時のような独特のにおいを発生させます。

歯周病は、歯の周辺組織に炎症が起き、徐々に破壊していく病気です。悪化すると、歯を支える骨まで溶かします。その時、タンパク質などの代謝に際し、メチルメルカプタンという揮発性のガスを発生させるのです。

口臭の原因②虫歯

虫歯による口臭は、色々原因が入り混じっていて非常にくさいものです。まずは、食べ物が細菌に溶かされる際に出る硫化水素による口臭は、卵が腐った時のようなにおいが特徴です。

溶かされたものが歯垢や歯石になると、特有のにおいを発生させます。さらに歯根の神経組織が腐食しはじめると、壊疽臭(えそしゅう)という肉が腐ったような強烈なにおいが出ます。

口臭の原因③舌苔

舌苔は、舌の上に細菌が繁殖してできる白いつぶつぶした状態のものを指します。舌の上に溜まった歯垢のようなもので、細菌と細胞の死がいのかたまりです。発生すると、うがいをしてもなかなか取れません。

口臭の原因④内臓

病的口臭は、内臓疾患のサインである場合も。歯磨きでも口臭が改善されない場合は、お口の中ではなく、内臓に原因があることが考えられます。

胃腸

    • 胃腸炎、十二指腸、胃がんなど

胃腸の病気には上記のような重い疾患も考えられます。

そこまで重症化していなくても、消化器官が弱った時に、卵が腐ったような口臭を発生させることがあります。

肝臓

    • 肝硬変、肝臓がんなど

肝臓の病気が現認で発生する口臭は、アンモニア臭です。肝機能が弱まると、肝臓で分解されるはずのにおいが分解されず、アンモニア臭が口まで上ってくることがあるのです。

鼻や喉

    • 鼻炎、副鼻腔炎、扁桃腺炎など

呼吸器官にトラブルが起こると、鼻呼吸ができず、口呼吸になってしまう時があります。そうすると、口内の唾液の量が減って乾燥し、口臭悪化の原因になります。

副鼻腔炎では膿の分泌物による口臭、扁桃腺炎では免疫力が落ちて喉の奥に臭い玉といわれる膿栓ができて強い口臭を発します。臭い玉は、ドブのようなにおいと例えられることがあるほど強烈です。

糖尿病

糖尿病にかかると、口臭だけではなく、体臭や尿からも甘酸っぱいにおい「ケトン臭」がします。糖尿病になると糖がうまく代謝されず、脂肪がエネルギー源になるためアセトンが生成されるのです。

糖質制限ダイエットをしていると同じような甘酸っぱいにおいが発生することがあるため、ダイエット臭と呼ばれることもあります。

口臭を予防する6つの方法

ぶたさん

病気が原因の口臭だとしたら、口臭を予防するためにはどうすれば良いでしょうか?

柿木先生

まず、原因である病気の治療をすることですね。歯周病や虫歯は、歯科医院で治療を受けると口臭が改善されますよ。丁寧な歯磨きを毎日続けることも大切です。

ぶたさん

ふむふむ。歯周病や虫歯は歯科医院で治せるけど、ほかの病気は…?

柿木先生

歯周病は全身の病気とも深い関係があるのです。歯周病が心筋梗塞や動脈硬化、肺炎を引き起こすことがあるんですよ。まずは病気のサインとして口臭が気になる場合は、歯科の口腔外科や口臭外来を受診するといいですよ。

ぶたさん

そうですか。歯医者さんで口臭の治療を受けられるのですね。

柿木先生

口臭のお悩みは歯科に相談してください。それではここで、口臭予防のための6つの方法を紹介しましょう。

虫歯・歯周病を治療

虫歯・歯周病がにおいの原因になっている人は、放置しないで歯科医院でしっかりと治療を受けましょう。虫歯・歯周病が進行すると、口臭もどんどん悪化します。

さらに歯周病が進むと、重篤な全身疾患にもつながります。命に危険が及ぶとともに、肉が腐敗するような強烈な口臭が発生しますので、早めに治療を受けるようにしましょう。

内臓の病気を治療

内臓の病気が原因で起こる口臭は、原因となっている内臓疾患を治療することが一番の近道です。口臭を消すことに躍起になるよりも、早く病気の治療を受けることを優先し、その上で下記の方法を併用して実践することで、口臭を軽減できる可能性があります。

ただし飲食物については、病気によっては制限されている場合がありますので気を付けましょう。

唾液の分泌量を促進

唾液には、優れた抗菌・殺菌作用があります。虫歯や歯周病を予防するのも、唾液の働きのひとつです。そのため、唾液の分泌量が減ってお口が乾燥すると、浄化する働きが不足してくさい口臭が発生するのです。

唾液量を増やすためには、次のようなことが効果的です。

    • 酸っぱいものを食べる
    • こまめに水分を補給する
    • 舌の運動をする
    • 唾液腺(耳やアゴの下にあります)マッサージをする

口臭を予防する飲食物を摂取

歯の汚れを落とす働きのある食品を、清掃性食品といいます。食べるとお口の中の汚れを落とし、口臭予防に役立ちます。

代表的な清掃性食品は、以下の通りです。

    • 梅干し、レモン、酢の物などの酸っぱいもの
    • 生野菜、リンゴ、柿、セロリ、レタス、ごぼうなど歯ごたえのあるもの
    • 緑茶、紅茶、ヨーグルトなど滅菌作用のあるもの

飲酒・喫煙を控える

飲酒や喫煙は、口臭の原因となることは広く知られています。特に歯周病にかかっている人が飲酒・喫煙をすると、においが混ざって非常に強烈になります。

喫煙は血流を悪化させ、歯周病リスクを8倍に跳ね上げるという報告もあります。そうなると、さら口臭が悪化しますので気を付けてください。

禁煙・喫煙が難しい場合は、量を減らして歯磨きをこまめに行うだけでも口臭予防には多少の効果があります。

朝食をしっかり摂る

忙しいと朝食を抜いてしまいがちですが、口臭を予防したい人は朝食を摂ることをおすすめします。

1日で最も口臭が強いのは起床時ですが、朝食を摂るとお口の中が浄化されて口臭の元が洗い流されます。

朝食を抜くと、いつまでも起床時のお口の状態が変わらないため、口臭もそのまま維持されてしまいます。

朝食に、口臭改善の効果があるリンゴやヨーグルトを摂るのもおすすめです。そして、食べたあとは歯磨きをしましょう。

改善しない時は、歯科の口臭外来へ!

ぶたさん

病気が原因の口臭は、まずは病気の治療が第一ですね!

柿木先生

そうですね。口臭の原因を特定して治療すれば、徐々に口臭も改善していきます。

ぶたさん

わかりました~!口臭が治らない旦那さんに話してみますね。病気だったらタイヘンですから…。

柿木先生

そうですね。早めに口臭外来を受診するようにしてくださいね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 口臭の原因で最も多いのは、歯周病や虫歯など、お口の中のトラブル。
    • 歯磨きしても改善されない口臭は、内臓の病気のサインかもしれない。
    • 唾液には抗菌・殺菌効果があるので、唾液の分泌量を増やして口臭予防。
    • 禁煙・喫煙を推奨。難しい場合は量を減らす、歯磨きをこまめに行う。
    • 病的口臭は、原因の病気を治療すれば、だんだん口臭が改善する。