野菜で口臭予防ができるって本当?清掃性食品で口臭を予防しよう

野菜で口臭予防ができるって本当?清掃性食品で口臭を予防しよう

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

口臭でお悩みの方は、日頃から人と会う前に歯磨きやマウスウォッシュをしたり、ガムを噛んだりして口臭を抑えようとしているのではないでしょうか。

日常的に食べる野菜で口臭が予防できるとしたら、とても嬉しいですよね。この記事では、野菜でできる口臭予防についてご紹介します。

清掃性食品とは

悩む女性

清掃性食品とは、食べることで歯の表面の汚れを落とし、きれいにしてくれる食品のことです。清掃性食品は、直接清掃性食品と間接清掃性食品があります。

直接清掃性食品

レタス

直接清掃性食品とは、含まれる食物繊維が直接歯の表面についている汚れを取り除く働きがある食品です。直接清掃性食品は、食物繊維のほかにも、糖分や油分を含んでいない、ある程度の硬さがあるなどの条件があります。

代表なものはレタスやキャベツ、セロリ、ごぼうなどで、咀嚼することで野菜の持つ繊維質が歯の表面や粘液に付着した食べカスや歯垢を除去します。また、口に入れてから飲み込むまで何度も噛むことによって、唾液の分泌も促され、唾液の殺菌作用も十分に効果を発揮してくれます。

MEMO
唾液には、天然の殺菌作用があります。通常は唾液が口の中の細菌が増えるのを抑制し、食べたものを唾液によって流すことで、口内の健康を保ってくれています。しかし、唾液量が減少すると、口内に細菌が増えて歯垢や虫歯、歯周病などの口臭の原因になるのです。

間接清掃性食品

間接清掃性食品とは、口に入れることで唾液の分泌を促してくれる食品のことです。例えば梅干しやレモン、酢の物などは、酸っぱい味が舌を刺激し、唾液を増やして食べカスを洗い流してくれるほか、酸性になった口の中を中和してくれます。

口臭予防できる食べ物・メニュー

清掃性食品は、ただ食べるより効果的な食べ方があります。ここからは清掃性食品の効果的な食べ方や、メニューをご紹介します。

1.生野菜サラダ

サラダ

生野菜のサラダは、パリッとした新鮮な野菜そのままの食感が味わえるメニューです。歯ごたえのある食感が、歯の表面をきれいにするため口臭予防につながります。

また、生の野菜は食物繊維が豊富なうえ、多くの食物酵素が含まれています。食物繊維や食物酵素は、腸の働きを活発にし、腸内環境を整えてくれます。口臭には腸内から発生するものもあるため、腸内環境を整えれば口臭も軽減できるのです。

また、たくさん噛むことで唾液の分泌も増え、口の中の自浄作用も高まります。

ごぼうやレンコンなど生で食べられない野菜は、加熱しても食物繊維は壊れないため煮物などもおすすめです。

2.フルーツ

リンゴ

フルーツは歯ごたえのあるものが口臭予防には効果的です。歯ごたえのある果物は、リンゴやパイナップルなどがおすすめです。野菜と同様、歯ごたえのある果物は、咀嚼によって歯の表面についている汚れを落とし、唾液の分泌も促してくれる効果があります。

また、リンゴにはリンゴポリフェノールという口臭予防に効果のある成分が含まれるため、美味しく食べるだけで口臭を防げます。

パイナップルには口臭の一因となる舌苔を除去する効果があることで知られています。舌苔を取り除く果物として、パイナップルの他にキウイやパパイヤなどの南国フルーツも効果的です。南国のフルーツにはタンパク質を分解する酵素が多く含まれていて、この酵素が舌にこびりついたタンパク質を分解してくれるのです。

食後にリンゴや南国系のフルーツを食べれば、自然と口臭予防にもなっているというわけです。

【歯医者さんが教える】口臭の原因と口臭予防ができる食べ物や飲み物

3.緑茶・紅茶・烏龍茶

お茶

緑茶や紅茶、烏龍茶には、多くのポリフェノールが含まれています。これらお茶の中に含まれるポリフェノールの中には、フラボノイドやカテキンといった種類があり、口臭予防に効果があります。

ただし、あまりにも取りすぎると逆効果になり、逆に口臭の原因となる場合があります。また、とりすぎはカフェインの摂り過ぎにもつながりますが、日常的に食後などに飲む程度なら問題ありません。

4.ヨーグルト

ヨーグルト

ヨーグルトと口臭予防はあまりつながらなく、ピンとこない人もいるかもしれません。しかし、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、口臭を防ぐのにとても効果があります。

乳酸菌といってもたくさんの種類がありますが、口臭予防に効果があるのは、「ロイテリ菌」と「LS1」という菌です。「ロイテリ菌」は人の母乳に含まれる菌で、最近の研究で口臭予防に効果があることが発見されました。また、「LS1」は健康な人の口の中にいる細菌で、口臭の原因となる虫歯菌や歯周病菌を減少させる働きがあることも分かっています。

ただ、ヨーグルトは酸性の食べ物なので、口の中に長時間あると歯や歯の組織を溶かしてしまう性質があります。そのため、食べ終わったあとは歯磨きや含みうがいを忘れずにすることが肝心です。

また、効果的な食べ方は、食前や空腹時よりも食後が良いとされています。

口臭予防にはヨーグルトが効果的!食べ方や選び方をご紹介

こんな食生活は要注意!

冒頭で清掃性食品の話をしましたが、清掃性食品とは真逆の停滞性食品というものがあります。停滞性食品は、口の中にいつまでもこびりついて歯垢を作りやすくし、虫歯や歯周病になりやすい食品のことです。

虫歯や歯周病は、食べカスが歯と歯の隙間などに残り、細菌が入り込んで発酵してできる歯垢が原因です。歯垢の内部ではさらに細菌が増殖して発酵し、歯や骨などを溶かします。歯や骨が溶ける際に発酵する臭いや、膿むことによって発生する臭いが全て口臭になるのです。

停滞性食品は、チョコやキャラメル、ポテトチップス、ビスケットなどのお菓子類や、パン、スパゲティ、カレーなどです。これら停滞性食品の共通点は、糖分や油分を多く含んでいることです。糖分や油分を多く含む食品は歯にくっつきやすく、柔らかいためあまり噛まずに食べられるので唾液も多く分泌されません。

日頃からスナック菓子や甘いお菓子をよく食べる人や、柔らかい食事ばかりをしている人は、口臭になりやすいので注意が必要です。

また、朝食を抜く人もいるかとおもいますが、朝食を食べないから歯磨きをしないという人もいるのではないでしょうか。睡眠中は喋ったり飲食したりしないため、口内細菌がもっとも発生しやすい時間です。寝る前の歯磨きをしたとしても、起床時には口臭の原因となる細菌がたくさん潜んでいます。

起床時のうがいや歯磨きは、午前中の口臭を予防する秘訣と言えます。

清掃性食品で口臭予防をしよう!

清掃性食品のなかでも、歯の表面の汚れを取り除いてくれる直接清掃性食品を含むメニューは、殺菌作用のある唾液量も増やしてくれるのでおすすめです。直接清掃性食品とは、レタスやごぼう、セロリ、キャベツなどで、食物繊維も豊富なので腸内環境も整えてくれます。

生野菜サラダは歯ごたえがあり、食物繊維もたくさん摂れるのでおすすめです。その他緑茶や紅茶、ヨーグルトなども口臭予防効果があります。

日常生活のなかで清掃性食品を摂ることで、自然に口臭予防をしましょう。