お口のネバつきが原因?口臭と唾液の関係と口臭予防の5つの方法

お口のネバつきが原因?口臭と唾液の関係と口臭予防の5つの方法

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

30歳を過ぎるとお口の中がネバつくことがあります。そして鋭い人なら「もしかしたらこのネバつき、口臭と関係があるかもしれない」と思っているでしょう。実はそのとおりで、口臭と唾液には深い関係があります。この記事では、口臭と唾液の関係や、口臭を予防する具体的な方法をご紹介します。仕事や家事育児でストレスフルな人口臭が気になっている人は、ぜひ読んでみてください。

この記事がおすすめな人
    • 近頃口の中がネバつくし口臭が気になると思っている。
    • 口臭が気になって人と会話する時に口に手が行ってしまう。
    • 自分はドライマウスや口臭があるのではないかと気になっている。
    • 唾液が多いと口臭になりにくいと聞いたことがある。
    • 30代を過ぎると口の中がネバつくのはなぜか知りたい。
INDEX
  1. 唾液は口臭を抑えてくれる心強い味方
  2. サラサラ唾液を増やして口臭を予防する5つの方法
    1. よく噛んで食べる
    2. 免疫力を上げるものを食べる
    3. ガムを噛んで唾液腺を刺激する
    4. ちょこちょこ飲みで常に口の中を潤す
    5. ストレスや疲労を溜めない
  3. こんな人は要注意!口臭になりやすい人
    1. 年中スマホをいじっている
    2. 柔らかい食べものが好き
    3. 年齢に適した口内ケアをしていない
  4. 唾液を増やして口臭を予防しよう!

唾液は口臭を抑えてくれる心強い味方

まずは、唾液と口臭の関係からご説明します。唾液には2種類あり、サラサラ唾液とネバネバ唾液です。サラサラ唾液の99%は水分ですが、残り1%の中には抗菌物質が複数含まれています。中でも特に多く含まれる免疫グロブリンは、口内細菌の働きをおさえる強い力があります。

ではネバネバ唾液はというと、外からのウィルスや異物などが体内に侵入しないように高い粘着性でブロックする働きです。サラサラ唾液とネバネバ唾液は、このように役割分担がされているのです。

ちなみに唾液を司っているのが自律神経で、副交感神経が優位でリラックス状態の時はサラサラ唾液交感神経が優位で緊張・ストレス・集中状態の時にはネバネバ唾液が多く分泌されるようになっています。

口臭の原因はもともと口の中にいる口内細菌なので、サラサラ唾液を増やせば口臭をおさえることができます。

杉田先生

どちらか片方しか出ないというのではなく、割合の問題です。

ぶたさん

ふむふむ。

サラサラ唾液を増やして口臭を予防する5つの方法

では、口臭を抑えるサラサラ唾液を増やす方法をご紹介します。

1.よく噛んで食べる

よく噛むとサラサラ唾液が出るのは、サラサラ唾液の出る唾液腺顎のつけ根付近にあるからです(耳下腺)。口を開閉すると耳の下にある顎のつけ根が動くことが分かると思います。よく噛んで食べると唾液腺がたくさん刺激されて、サラサラ唾液が分泌されます。

杉田先生

特に歯ごたえのあるものを食べるとサラサラ唾液がたくさん出ます。

ぶたさん

ふむふむ、そうですか。

2.免疫力を上げるものを食べる

サラサラ唾液を多く出すには、腸内環境を整えることが必要です。腸内環境を整えると口内にも良い影響をもたらし、唾液の質が上がります。腸内環境を整えるには、免疫力を高める食べ物を多く食べることが必要です。

免疫力を高める食べ物は、発酵食品食物繊維を多く含む食べ物です。例えば納豆や味噌などの大豆発酵食品、漬物、海藻類やきのこ、緑黄色野菜などがあります。

杉田先生

腸内環境を整えると美肌にも効果があります。

ぶたさん

まあ、それはいいわね。

3.ガムを噛んで唾液腺を刺激する

唾液腺はよく噛むと良いということを説明しましたが、ガムを噛むことでもたくさん顎を動かすので同じような効果を得ることができます。ただし、チューインガムなど砂糖が多く含まれるものは虫歯の原因になってしまうので、キシリトールなど虫歯予防が期待できる甘味料が使われているものがおすすめです。

ぶたさん

おすすめのガムはありますか?

杉田先生

歯医者さんにも置いているキシリトール100%のガムがおすすめです。

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4.ちょこちょこ飲みで常に口の中を潤す

黙々と作業をするような仕事の人は会話などが少ないために、唾液が口の中に循環しづらい環境です。唾液を口の中に行き渡らせるためには、水分で補ってあげると良いでしょう。ただし、糖分の入っていない水やお茶類がおすすめです。また、飲む時は一度にたくさん飲むのではなく、一口ずつをちょこちょことこまめに飲みましょう。

杉田先生

緑茶、紅茶、烏龍茶は特に消臭効果があるのでおすすめです。

ぶたさん

ふむふむ。

5.ストレスや疲労を溜めない

ストレスや疲労がたまっていると、交感神経が優位になりサラサラ唾液が少なくなります。サラサラ唾液を多く出して口臭を引き起こさないようにするには、すすんでリラックスした状態を作るのがおすすめです。ストレスがたまらないよう上手に発散する、疲れていると思ったら意図的に休憩を多く取るなどしましょう。

杉田先生

ストレス時の口臭もストレス臭のひとつと言われています。

ぶたさん

そうですか。

こんな人は要注意!口臭になりやすい人

最後に、口臭チェックをしてみましょう。いずれの項目も唾液の量や質に関係があります。心当たりの項目が多いほど口臭がある可能性が高くなります。

年中スマホをいじっている

スマホをいじる時間が多いと、唾液量が減少します。2019年の調査でスマホを閲覧する1日の平均は3時間程度という結果が出たことからも分かるように、多くの人がデジタルコンテンツやSNSを長時間見ています。スマホとのでよく話題にのぼるのが姿勢や視力に関しての問題ですが、実は唾液量にも関係があります

スマホの画面を見ていると、内容に関わらず知らないうちに集中していませんか?集中すると自律神経の交感神経が活発になり、唾液の量は少なくなります。

杉田先生

集中していると喉が乾いていることにも気づきにくくなります

ぶたさん

ふむふむ、たしかに。

柔らかい食べものが好き

現代人は昔に比べて柔らかい食べ物が多くなったと言われます。特に洋食文化が盛んになった頃からは、カレーやオムライス、スパゲティにグラタンなど、あまり噛まなくても飲み込める食事が多くなってきました。あまり噛まなくてよいということは、顎をあまり動かさないということです。唾液腺は顎骨の周辺にあるため、顎を動かさないと唾液も分泌されません

杉田先生

顎のためには噛みごたえのある硬めのものも食べることも必要です。

ぶたさん

ふむふむ、そうですか。

年齢に適した口内ケアをしていない

最近の研究で、口臭の特徴は年代ごとに変わっていくことが分かってきましたが、大人の口臭の多くは歯周病が原因です。特に30歳以降は、歯周病のリスクが高くなるといわれています。歯周病をケアするには、歯の表面だけでなく歯周ポケットを意識した歯磨きが大切です。

歯ブラシは柔らかめで先端が細い物を使い、歯と歯ぐきの間45度に当てるようにして細かく磨きます。すると、歯周ポケットに入り込んだ汚れをかき出すことができ、歯ぐきの血行を良くして歯周病を防げます。

杉田先生

歯周病対策の歯磨き方法は歯医者さんで教えてくれます。定期検診もおすすめですよ。

ぶたさん

ふむふむ、定期検診ですね。

唾液を増やして口臭を予防しよう!

唾液は口臭を抑制する働きがあります。特に口臭を抑制するのはサラサラ唾液です。今回ご紹介した方法でサラサラ唾液を増やして、口臭を防ぎましょう

記事の重要ポイントをチェック!
    • 唾液には2種類あり口臭を抑えてくれるのはサラサラ唾液
    • サラサラ唾液を増やすには唾液腺を刺激すると効果的
    • サラサラ唾液が分泌させるには顎を動かす、腸内環境を整える
    • ストレスや疲労をためると口臭が発生しやすい
    • スマホのいじりすぎも口臭の原因になっている
    • 歯周病ケアは口臭抑制に通ずる