昆布に口臭効果あり!昆布の旨み成分6つの口臭予防効果

昆布に口臭効果あり!昆布の旨み成分6つの口臭予防効果

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

昆布というと出汁をとったり鍋に入れたりというイメージがありますが、最近では口臭に効くと注目されています。昆布の旨み成分が口臭に効くというのですが、どうして昆布の旨みが口臭に効くのか、詳しく調べてみました。

口臭の5つの原因

まずは、口臭についておさらいしておきましょう。口臭の原因は、大きく分けて5つに分類できます。

原因1.ドライマウス

舌

ドライマウスとは、唾液の分泌量が減って口の中が乾くことです。その原因は様々で、病気などによって唾液の分泌が減ることもあれば、口周りや舌の筋肉量の低下によるもの、薬の副作用やストレスなどによって起こることもあります。

唾液には天然の殺菌作用があり、通常は唾液が口の中の細菌やウイルスを減らしてくれています。しかし、唾液量が少なくなると細菌やウイルスが抑制できなくなるのです。

現代病といわれるドライマウスは、放置して悪化すると口臭や舌の痛み、食べ物を飲み込めないなどの症状が発生します。

原因2.虫歯・歯周病

虫歯や歯周病は、歯の隙間に挟まった食べカスをエサにした細菌が増殖して歯垢になります。細菌が増殖して歯や組織を溶かす際に発生する臭いが口臭となります。食べカスが虫歯や歯周病になるまでにはいくつかの過程があり、食べカスがドロドロの歯垢になる間、歯垢が固まって歯石に変化する過程などがありますが、菌は歯垢や歯石の中で増殖する際にも悪臭を放ちます。また、歯や骨が溶ける際に発酵して化膿するまでや、化膿してからも口臭が発生します。

原因3.ストレス・疲労

疲労

緊張してストレスを感じたり、日頃の心身の疲れによりストレスが溜まっても、口臭の原因になります。ストレスで唾液量が減ることも原因の1つですが、ストレスは胃腸とも関係があり、胃腸の調子が悪くなることから口臭が発生する場合もあります。

原因4.生理的な口臭

口臭

生理的な口臭とは、朝起きたときや生理・妊娠などでホルモンの変化が起きたときなどに起こる口臭です。また、人前で発表などをするときに一時的に緊張して口の中が乾きますが、その際に起こる口臭も、生理的なものと言えます。

生理的な口臭は健康な人でも日常的にあるもので、唾液量を増やすことで予防することが可能です。

原因5.病気による口臭

病気

病気による口臭とは、ある特定の病気にかかっている際に発生する口臭です。胃や腸などの消化器系疾患などは卵が腐ったような臭い、肝機能に関わる病気はカビくさい臭い、歯周病などの口内トラブルや副鼻腔炎などの耳鼻咽喉器官の病気は肉が腐ったような臭い、腎機能に関する病気はアンモニア臭い口臭が発生します。

昆布の口臭予防効果が注目されています

昆布の健康効果は世界的にも注目されていますが、口臭予防への具体的な効果は、以下の6つです。

1.昆布を噛むと唾液が増える

昆布

昆布の旨み成分の正体は、グルタミン酸です。2002年に行われた実験では、酸味・甘み・塩み・苦味と旨み(グルタミン酸)を噛み続けて唾液の分泌量を測定しました。その実験によると、旨み以外の4つの味を噛んだ場合は唾液の分泌はあまり長続きしなかったのに対し、旨みを噛んだ時は20分以上たっても分泌量が多い状態が続きました。

グルタミン酸は舌にある味蕾(みらい)で味覚を感知すると、唾液反射が起こります。ほかの味が早く消えるのに対して旨みは後味が残るため、唾液反射が長く続くと予測されるとのこと。つまり、昆布は唾液を促進するといわれるレモンや梅干しなどよりも、唾液を長く出し続けられる食品なのです。

2.昆布にはリラックス効果がある

リラックス

緊張すると唾液の分泌量が減るのは、自律神経が関係しているからです。自律神経の交感神経が活発な時は血圧が高くなり、緊張状態になり唾液量も減ります。反対に、副交感神経が優勢になるとリラックスし、唾液量も増える傾向にあります。

旨みには脳をリラックスさせる効果があるので、体をリラックスさせるとともに、唾液の分泌量も増加させてくれます。

3.昆布は腸内環境を良くする

腸内

昆布には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整えてくれる効果があります。口臭は腸内環境が悪くなると発生する毒ガスが原因でもあります。昆布で腸内環境を整えることで、口臭も予防できるのです。

4.昆布は胃の中の臭いを抑制する

口臭

昆布に含まれるフコダイン(ネバネバ成分)は、胃の中に残っている食べ物の臭いを抑制する働きがあります。また、ピロリ菌の抑制にも効果があり、胃の中から発生する口臭を予防することができます。

5.昆布で免疫力をアップしストレス抑制

フコダインは免疫力を高める効果があることも最近の研究で明らかになっており、様々な病気になるのを防ぐので、内蔵や口内の病気が原因で発生する口臭の予防にも貢献してくれます。

また、体の免疫力が向上すれば、疲労しにくくなってストレスに対する抵抗感もアップします。

昆布は匂いが少なく健康にも良い

健康なサラリーマン

昆布は他の食品と比べて、臭いがさほど気になりません。昼食に昆布が入ったメニューを選んだり、口に含んでいても周囲の人の迷惑にはならないでしょう。そのうえ、昆布は免疫力アップのほかにもがん細胞増殖やウイルス感染を抑制する作用があることも分かっています。

お手軽に昆布が摂れる方法は?

昆布のおかず

昆布といってもいろいろな種類の製品があります。日常生活の中で昆布を賢く摂る方法をご紹介します。

おやつ昆布

比較的簡単に摂れる昆布は、スーパーやコンビニなどで売っているおやつ昆布です。酸っぱい匂いがする酢昆布とは異なり、ほとんど無臭なので仕事中などに口に含んでいてもわかりにくいです。個装になっている製品もあるので、バッグに忍ばせておくにも便利です。

味噌汁の出汁やとろろ昆布

味噌汁の出汁をかつお節で取っている人は、昆布に変えるかプラスするだけでも、昆布が摂れます。また、薄い板状になっているとろろ昆布は味噌汁の具にしたり、おにぎりを包んだり、スープやうどん・そばに入れても美味しくいただきながら摂取することができます。

昆布水

昆布水は、出汁用の昆布を8時間以上水につけて作れます。昆布は水の量に対して1%ほどでよく、簡単に作れます(昆布5cm角程度で約2g)。

昆布水は1日コップ1杯飲むのが理想的で、そのままでは飲みにくい人は、トマトジュースやお茶に混ぜたり、味噌汁を作る際に使うなどの方法を試してみてはいかがでしょうか。

昆布で口臭を予防しよう!

昆布の旨みは唾液量を増やしてくれるうえ、免疫力も増進してくれる優れた食品です。昆布で口臭予防できる理由は、以下の6つです。

    • 昆布を噛むと唾液が増える
    • 昆布はリラックス効果がある
    • 昆布は腸内環境を良くする
    • 昆布は胃の中の臭いを抑制する
    • 昆布で免疫力をアップしストレス抑制
    • 昆布は匂いが少なく健康にも良い

おやつ昆布や味噌汁などで昆布を日常的に摂れば、毎日自然に口臭予防ができます。