「炭酸水は口臭予防に効果がある」のウソ・ホント!?口臭に本当に効果のある方法

「炭酸水は口臭予防に効果がある」のウソ・ホント!?口臭に本当に効果のある方法

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

近年、炭酸水が口臭に良いという話を多く耳にします。シュワシュワした泡が口内の汚れを落としてくれそうなイメージもありますが、果たして本当に効果があるのでしょうか?

この記事では、炭酸水と口臭予防の関係について、説明していきます。口臭予防に炭酸水を使っている人は、ぜひ読んでみてください。

炭酸水うがいは口臭に効果がある?

炭酸水

炭酸水でうがいをすると口臭予防に効果があると思っている人もいるかと思います。ですが、炭酸水には歯に危険な要素があるのです。

炭酸水が歯に及ぼす影響

炭酸水の中には、空気ではなく炭酸ガスが入っています。炭酸ガスは弱酸性です。酸性ということは、歯を溶かす性質があるということです。歯が溶けると溶けた部分に虫歯菌が入り、虫歯や歯周病になります。

毎日のように炭酸水でうがいをし、そのまま放置しておくと、徐々に歯が溶けてしまう酸蝕歯(さんしょくし)になる可能性があるのです。

酸蝕歯とは

酸蝕歯

酸蝕歯とは、酸が原因で歯が溶けてしまうことを指します。酸蝕歯は歯を失う原因の1つにもなっており、決して軽視できるものではありません。

歯の表面は硬いエナメル質によって守られています。エナメル質にはリン酸カルシウムが含まれており、酸はリン酸カルシウムの結晶を非常にゆっくりと溶かしていってしまうのです。

酸蝕歯は、虫歯や歯周病になりやすくなる他、知覚過敏の原因にもなります。

コーラや炭酸ジュースの危険性

炭酸ジュース

酸蝕歯の原因となる飲食物は、炭酸水のほかにも、糖分を含んだものや酸を含んだものが該当します。糖分と酸が両方含まれるコーラや炭酸ジュースはまさに代表的な飲み物で、健康に良いとされるお酢やフルーツジュース、果物なども酸蝕歯の原因となりえます。

また、酸蝕歯の原因には、胃酸の逆流なども挙げられます。

本当に口臭に効果がある7つの方法

ここからは、本当に口臭予防に効果があるものを説明していきます。

1.唾液を増やす|唾液は口臭防止の強い味方!

ガッツポーズ

唾液には、天然の殺菌作用があります。唾液の成分のほとんどは水分ですが、抗菌・殺菌作用のある分泌型免疫グロブリンや殺菌性酵素のリゾチームも含まれているからです。

そのほか、唾液には細菌が体内に入るのを防ぐ働きや、歯を再石灰化して虫歯を防ぐ働きなどもあります。そのため、唾液量が減ると、口の中の細菌が増殖して口臭の原因となるのです。

日頃から唾液量が少ない人やドライマウスの人、口呼吸の人などは、症状を改善して唾液の分泌量を増やすだけで、口臭を軽減することができます。

2.歯磨きをする

食べ物を食べたあとの歯の表面や隙間には食べカスや汚れが付着しています。歯磨きは、これらの汚れを落とすためにするものなので、歯磨きを怠ると口内にはいつまでも食べカスが残ります。

口内に残った食べカスは細菌の大好物です。細菌は食べカスをエサにしてどんどん増殖し、虫歯や歯周病の原因となる歯垢を作ります。ネバネバした歯垢には臭いがあり、歯垢が固まった歯石も臭いを発します。歯垢は食べカスを溶かす際に、発酵して悪臭を放つからです。また、細菌はさらに歯垢を溶かして歯に侵食し、虫歯や歯周病に発展します。虫歯や歯周病も、独特の臭いを発します。つまり、口臭は歯垢・歯石・虫歯・歯周病のどれからでも発生するのです。

歯磨きは、口臭予防の重要な手段です。食べたものを細菌のエサにしないために、毎食後に行うことが肝心です。

3.水分をこまめに摂る

水を飲む女性

口の中が乾きやすい人は、水分をこまめに摂って口内を潤すと口臭が軽減します。水分補給をすると、自然に唾液量の分泌も増えるからです。

ただし、コーヒーや糖分のある飲み物は口臭の原因となり逆効果なため、水やお茶などがおすすめです。一度にゴクゴク飲むのではなく、ちょこちょこと飲むのが良いでしょう。

4.歯ごたえのある野菜・フルーツを摂る

野菜やフルーツ

歯ごたえのある野菜やフルーツは、たくさん噛むことで唾液量を増やしてくれます。また、清掃性食品といい、食品の凹凸が歯の表面についた汚れを直接落としてくれる役割もあります。

また、歯ごたえのある野菜やフルーツは食物繊維も豊富なので、腸内環境も良くして口臭を予防してくれます。

5.口臭予防の効果がある飲食物を摂る

りんごジュース

口臭予防の効果がある飲食物は、下記のとおりです。

    • リンゴ
    • 柑橘類
    • 緑茶・紅茶
    • ヨーグルト

リンゴには口臭を抑制するリンゴポリフェノールが含まれており、柑橘系は口臭予防で有名なフラボノイド成分が含まれています。また、緑茶や紅茶にもカテキンやタンニンなどのポリフェノールが含まれています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、細菌が増殖するのを抑制する働きがあります。

【歯医者さんが教える】口臭の原因と口臭予防ができる食べ物や飲み物

【歯医者さんが教える】口臭の原因と口臭予防ができる食べ物や飲み物

6.歯周病・虫歯を治す

歯石取り

驚くべきことに、口臭の原因の第1位が歯周病と言われています。また、虫歯にも独特な固有の臭いがあります。口臭がある人は、歯周病や虫歯の臭いにコーヒーやアルコールなどの臭いが混じった時、強い臭いを発します。

歯周病や虫歯を治すだけで、口臭はかなり改善されます。また、歯周病や虫歯は口内だけでなく全身にも悪影響を及ぼすため、早めの治療がおすすめです。

7.腸内環境を整える

腸内

腸内環境を整えることは、ダイエットをする人には必須ですが、実は口臭の改善にもつながります。腸内には善玉菌と悪玉菌があることはよく知られていますが、腸内環境のバランスが崩れると、悪玉菌が増えて腸内にガスを発生させるのです。ガスは血液などに乗って体内をめぐりますが、内臓器官を通って口内に上ってくることがあります。これが体臭や口臭の原因のひとつです。

腸内環境が整っていれば、臭いのもととなるガスも発生しません。

唾液を増やして口臭予防をしよう

結論として、炭酸水は直接的には口臭には効果はありません。口臭予防に本当に効果があるのは、以下のとおりです。

    • 唾液の分泌量を増やす
    • 歯磨きをする
    • 水分をこまめにとって口内を潤す
    • 歯ごたえのある野菜やフルーツを食べて歯の表面の汚れを取る
    • 口臭予防効果のある飲食物を摂る
    • 歯周病や虫歯を治療する
    • 腸内環境を整える

特に唾液の分泌量は、こまめな水分の摂取や酸っぱい食べものを思い出したり実際に食べたりすることで増やすことができます。自然な抗菌・殺菌作用がある唾液量を増やし、気になる口臭を軽減しましょう。