ブリッジにしてから口臭が気になる!原因と5つの口臭予防法

ブリッジにしてから口臭が気になる!原因と5つの口臭予防法

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

歯を失った際の治療法のひとつにブリッジがあります。ブリッジとは、失った歯の両サイドの歯を支えとして義歯を入れる方法ですが、ブリッジにしてから口臭が気になるという声をよく聞きます。

そこで、ここではブリッジで起こる口臭の原因と、口臭予防の方法をお伝えします。すでにブリッジの治療をした人や、これからブリッジを考えていて口臭に不安がある人は、ぜひお読みください。

ブリッジが口臭の元になる原因

ブリッジは、外科手術が不要な上に、比較的短期間でできる治療法です。しかし、多くの物事と同様、ブリッジにもメリットがある反面デメリットがあります。口臭の原因は、ブリッジのデメリットが関係していると考えられます。

1.ブリッジと歯との間に汚れが溜まっている

自分の歯でも、歯と歯の隙間は磨き残しが発生しやすい場所です。ブリッジの場合も、ブリッジと歯との間に汚れが溜まりやすく、汚れが溜まると歯垢となって悪臭を発します。

いくら隙間がないようにしっかりと設置されているブリッジでも、経年のうちには徐々に隙間が空いてしまうことが多いです。また、歯垢は細菌がタンパク質を分解して作られますが、その際にガスが発生します。そのガスが、口臭の原因となっているのです。

2.ブリッジに使われる金属の劣化

ブリッジには様々な素材が使われますが、以前は銀などの金属が使われることがほとんどでした。現在でも保険内治療では金属かプラスチックです。しかし、金属は経年劣化する性質があり、特に口内では水分や酸によって傷がついたり錆びて変質したりします。すると、金属の表面に凹凸ができて細菌が溜まり、歯周病などの原因になります。

歯周病は強烈な悪臭を放つため、舌苔と並んで口臭の主な原因とされています。

3.ブリッジが合わなくなってきている

ブリッジは、一度治療すれば半永久的にもつというものではありません。ブリッジには寿命があり、ブリッジそのものの劣化のほか、加齢や生活習慣などによって噛み合わせが変化すれば、ブリッジも合わなくなってきます。ブリッジの素材によっては変質することも、先述したとおりです。

さらに、ブリッジを支える両サイドの歯が弱くなるケースもあります。ブリッジは、失った歯の両サイドにある健康な歯を削って、人工歯を被せるという手法です。支えとなる歯は、削る時点でどうしても歯の強度が落ちてしまうため、ブリッジと歯の隙間から細菌が入り込み、歯周病や虫歯になってしまうことがあります。

ブリッジの口臭を予防する5つの方法

口内にブリッジがある人が口臭を予防するおすすめの方法は、5つあります。今日からでもすぐにできるものもあるため、早速実践してみてください。

1.歯みがきを徹底する

歯ブラシ

幼い頃から学校などで奨励される歯磨き習慣ですが、毎日の歯磨きはなかなか侮れません。

食事などで食べたり飲んだりすると、口の中に食べ物のカスや飲み物の成分が残ります。そのほとんどは唾液で自然に洗い流されますが、なかには歯と歯の隙間や歯とブリッジの隙間などに残り、そうなれば歯垢のエサとなります。歯垢には、驚くべきことに1mg中300種類1億個もの細菌がいるため、歯磨きをするとしないとでは雲泥の差なのです。

ネバネバした歯垢は、飲食してからおよそ8時間後に作られるといわれているため、歯垢が作られる前に歯磨きをして、細菌を除去することが重要です。具体的には寝る前と朝起きた後、毎食後の歯磨きが理想的です。また、口の中には歯ブラシが届きにくい場所もあるため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとより効果があります。

2.マウスウォッシュを使う

マウスウォッシュ

口内を清潔に保つためには、マウスウォッシュやデンタルリンスも効果的です。マウスウォッシュは、ブリッジ周辺についた細菌を洗い流してくれます。

含みうがいで洗い流すだけでも口臭の予防に効果がありますが、マウスウォッシュを選ぶ際は、殺菌・抗菌成分が入っているものがおすすめです。殺菌・抗菌成分が配合されたマウスウォッシュなら、口臭の原因となる歯周病も予防してくれるからです。

マウスウォッシュは、歯磨きができないような場所でも手軽に口腔ケアをしやすく、歯磨きとセットで行えば、さらなる効果が期待できます。下の記事では、歯医者さんおすすめの洗口液を紹介していますので、興味のある人はチェックしてみてください。

歯医者さんが教える口臭予防のうがい薬の選び方とおすすめ6選

3.定期的に検診する

先述したように、ブリッジには寿命があります。日頃から定期検診を受けて歯医者さんにチェックしてもらえば、ブリッジの状態も把握しやすくなります。また、定期検診は正しく歯磨きができているか、歯垢はないかなどもチェックしてくれます。

近年では予防歯科が注目されており、定期検診を行う人も多くなってきています。口臭を気にするサラリーマンなどは特に、定期検診をするのをおすすめします。

4.定期的にクリーニングする

歯石を取る道具

自分でする歯磨きに不安が残る人は、定期的に歯医者さんでクリーニングしてもらうのもおすすめです。歯垢は歯磨きなどで落とすことが可能ですが、歯垢が固まって歯石になると、自分では落とすことができません。歯石も臭いがするため、取り除けば口臭の予防になります。

ちなみに歯医者さんでのクリーニングは、3ヶ月〜半年に1度くらいが目安です。値段は基本的に自費診療ですが、歯周病治療の一環として行う場合は、保険が適用されるため、1回につき3500円程度が相場です。

5.ブリッジを作り変える

治療

ブリッジ部分が合わなくなってきている場合は、作り変えることをおすすめします。合わないブリッジをそのまま放置しておくと、いくら口腔ケアをしても細菌が溜まりやすく口臭の原因を取り除くことができません。また、合わないブリッジは噛み合わせも狂わせ、消化不良や背骨の歪みを引き起こし、肩こりや頭痛などの様々な不調の原因にもなります。

ブリッジは放置しないことが肝心です

ブリッジは人工歯で寿命があるため、放置しておくと歯垢が溜まって口臭の元になります。ブリッジが原因の口臭は、以下の方法で予防することが可能です。

    • 歯みがきの徹底
    • マウスウォッシュの使用
    • 定期検診
    • 定期的なクリーニング
    • ブリッジを作り変える

特におすすめなのは定期的に検診やクリーニングを受けることです。自分で行う歯磨きは、どうしても不十分になりがちなので、歯医者さんに定期的にチェックしてもらうと確実です。お金がかかると思うかもしれませんが、歯周病になってからのほうが、治療にかかる経済的負担はさらに大きくなります。