寝る前が肝心!朝の口臭の原因と6つの予防法

寝る前が肝心!朝の口臭の原因と6つの予防法

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柿木辰美先生
柿木 辰美 先生
専門:一般歯科
2013年 明海大学歯学部卒業。卒後は東京都内の歯科医院に常勤歯科医師として勤務。 現在は複数の歯科医院で非常勤歯科医師として、インプラントや歯内療法を軸に一般歯科診療を日々行なっている。

朝起きた時に口臭が気になるという人は多いものです。それもそのはず、口臭は1日のうちで、起床時がもっともきついからです。起床時の口臭を予防するには、寝る前のケアが重要です。

ここでは、朝の口臭の原因とその予防法について、お伝えします。

寝起きの口臭がひどくなる理由

起床時の口臭

朝起きたときは必ず口臭がきついというわけではありませんが、様々な条件が重なると、口臭が発生します。起床時は、口臭が発生する条件が重なりやすいタイミングなのです。

睡眠中の口内は細菌が増殖

私達の口の中には、約500個もの常在菌がいますが、食事をすると一時的に悪い菌が増殖し、食後8時間後にもっとも多くなるといわれています。食後の歯磨きをおろそかにしたり、磨き残しがあったりすると、そこから細菌が増殖するからです。

細菌は食べ物のカスなどをエサとして増殖しますが、その際にガスを発生します。これが、口臭のもとです。磨き残しを放置しておくと、細菌はネバネバとした歯垢を作り出しますが、歯垢は一度作り出されると細菌のすみかとなるため、口臭が続きます。

日中は飲み物を飲んだり、会話したり、次の食事をすることなどで、細菌が唾液で流される機会があります。しかし、睡眠中は口の活動がなくなり、細菌が増殖する一方なので、起床時に口臭が発生するというわけです。

唾液量が減少し自浄作用が低減

唾液にはリゾチームなどの殺菌や抗菌物質が含まれていて、私達の口の中を細菌やウイルスから守っています。日中は飲食したり人と話したりしていて、口を動かす機会が多く、口を動かすと唾液腺も刺激されるため、唾液量が多くなります。

しかし、睡眠時は口を使うことがないので、唾液量が減少します。また、口の中を動かさなければ唾液が口内に循環しなくなります。そのため、唾液の自浄作用も低減してしまうのです。

睡眠時の口呼吸も口臭の原因

口呼吸をしている場合も、口臭の原因になります。空気中には細菌やウイルスが浮遊しているため、開けた口の中に容易に侵入することができるからです。口呼吸の原因は、風邪や鼻炎などによる鼻詰まりや、歯の噛み合わせの悪さなどです。

また、口を開けた状態で寝ていると、口の中も自然と乾いてくることから、唾液量が減少して口臭の原因となります。

寝起きの口臭を予防する6つの方法

寝起きの口臭を予防するには、寝る前に細菌を増殖させないようにすることがとても重要です。

1.夜の歯みがきは丁寧にする

寝る前の歯磨き

睡眠時には細菌が増えやすいため、口の中を清潔にして寝たいものです。そのため、夜の歯みがきは1日の中でより丁寧に行います。

歯の表面を磨く際は、歯ブラシを歯に垂直に当て、歯と歯茎の境目を磨く際は、歯ブラシを45度に当てます。こするときも大きくゴシゴシとするのではなく、小刻みに軽くこすります。

また、歯ブラシではどうしても届かない部分があるので、歯間ブラシやデンタルフロス、デンタルリンスなどを併用するとより効果的です。

2.寝る前に水分補給をする

水を飲む女性

睡眠中は汗などで水分が奪われがちです。体内の水分が少なくなれば唾液量も減少するため、寝る前には水分補給をするのがおすすめです。たくさん飲むとトイレに起きてしまうという人は、コップに半分でもいいし、含みうがいで口内を潤すだけでも違います。

3.寝る前の飲酒を控える

夜寝る前にお酒を飲むとリラックスして眠れるという人も多いですが、アルコールは体内の水分を排出する働きがあり、唾液量が減少するためあまりおすすめできません。アルコールは飲んで数時間は確かに睡眠しやすい効果がありますが、アルコールが消化される睡眠の後半では、かえって目が覚めやすいというデータもあるため、睡眠を妨げる可能性もあります。

お酒の中には糖分も含まれているため、飲んでそのまま寝てしまうのも口臭の原因菌を増殖させる要因です。また、夜遅くに帰ってから晩酌するという人も、晩酌から寝るまでの時間が3時間を切るようであれば、寝酒と同じになるため控えるのが得策です。

4.寝る前はリラックスする

寝る前に悩み事や考え事などをすると、ストレスがたまり口臭の原因となります。悩み事や考え事をしているときは、交感神経が活発になっていて、体も緊張状態にあります。体が緊張すると唾液量も減少してしまうのです。

寝る前は湯船にゆったりと浸かる、軽いストレッチをする、好きな音楽を聴くなどして、体と脳をリラックスさせ、副交感神経を優位にしましょう。部屋を暗くして体を温めるだけでも、自然と眠くなってきます。

5.朝起きたら歯みがきをする

歯ブラシ

朝の歯みがきも、寝る前の歯みがきと同様に重要です。歯みがきは食事の後しかしないという人もいるかも知れませんが、朝起きてすぐの口の中は、細菌がいっぱいです。歯磨きをして細菌を除去して、口臭の原因を取り除きましょう。

どうしても時間に余裕がないという人は、デンタルリンスを使うのもおすすめです。

6.朝食を抜かない

朝食

食事をすると噛んで顎を使うので、唾液腺が刺激されて唾液量が増えます。唾液はその成分で殺菌するだけでなく、口内の細菌を流す役割も持っているため、朝食を摂るのは口臭予防に効果があります。朝はギリギリまで寝ているので食べる時間がない、朝食は飲み物だけで済ませているという人は、少しだけ早く起きてきちんと朝食を摂る習慣を身につけたいものです。

朝食を摂ると口臭が予防できるだけでなく、脳に糖分が行くので午前中も脳が働きやすくなります。

朝より夕方に口臭がひどくなる場合もある

睡眠時を中心にお伝えしてきましたが、実は夕方に口臭がひどくなる場合もあります。

口臭は心的ストレス身体の疲労などでも発生することが分かっています。夕方は一日の疲れが出てくる時間帯で、心身の疲れが溜まっています。

また、夕方は夕食前の空腹時でもあるため、口臭が発生することがあります。そんな時は、ガムを噛んだりカロリーのある飲み物を飲んだりして、空腹を一時的に収めると、口臭が軽減できます。

夜から朝にかけての予防で口臭を防ごう

睡眠中の口の中は、細菌が増殖しやすい環境にあります。そのため、次の予防方法が効果的です。

起床時の口臭を予防する方法
    • 寝る前の歯みがきを丁寧にする
    • 寝る前に水分補給をする
    • お酒は寝る3時間前までにする
    • 寝る前はリラックスする
    • 朝起きてすぐに歯みがきをする
    • 朝食を抜かない

口臭は人の印象を大きく左右しますが、ビジネスパーソンは印象も重要です。忙しい人ほど、意識してこれらの口臭予防をしたいものです。