口臭の原因は虫歯!?口臭と虫歯の関係や虫歯による口臭の6つの予防法

口臭の原因は虫歯!?口臭と虫歯の関係や虫歯による口臭の6つの予防法

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

頻繁に歯磨きやうがいをしているのに口臭が一向に改善しいという人は、虫歯が原因の可能性があります。口臭の原因は主に口内か内臓にありますが、虫歯が原因と思う人は意外と少ないようです。

ここでは、虫歯が原因で起きる口臭についてと、虫歯によって発生する口臭の予防法を6つご紹介します。口臭は、日頃のセルフケアで口臭を改善できますよ。

口臭と虫歯の関係

虫歯によって発生する口臭の理由は大きく4つです。その理由を詳しく説明します。また、虫歯以外にも口内が原因で口臭が起こるものについてもご紹介します。

食べカスで虫歯菌が発酵することによる口臭

虫歯菌は歯に付いた食べカスを餌にしてネバネバした歯垢を作り出します。通常は、歯垢の中で酸が作り出されて歯が溶かされても、唾液の働きによって再石灰化されます。しかし、虫歯が進むと口内のバランスが崩れて再石灰化されず、溶かされた歯から腐敗臭などの悪臭が発生するのです。

虫歯が大きくなれば食べカスはさらに詰まりやすくなり、歯ブラシでは取りきれなくなるため虫歯やそれに伴う口臭がさらに進んでしまいます。虫歯のでき始めは痛みなどがないため気づきにくいですが、もし口臭が気になるようなら、一度歯医者さんを受診することをおすすめします。

歯の神経が腐ることによる口臭

虫歯が進んで歯の内部まで侵食されると、歯の神経が死んで腐敗します。神経が腐敗すると悪臭が発生し、口臭となります。神経が死んでしまうと痛みは感じませんが、虫歯が進んでいる可能性が高いです。

また、放置していると虫歯菌は骨などを伝って全身に悪影響を及ぼすため、早急な対処が必要です。

歯石による口臭

歯石取り

歯石は歯垢が石灰化して固まったものです。意外に思うかもしれませんが、歯垢は固まっても臭いを発します。歯石がたくさん付けば口臭もひどくなるため、歯医者さんで歯石をとってもらうことをおすすめします。また、歯石を放置しておくと、歯周病の原因にもなります。

歯の根が化膿することによる口臭

虫歯が進んで神経に達すると、歯の根っこが化膿して膿がたまり、悪臭を発します。ここまでくると相当な痛みもあるため、早急に歯医者さんでの治療が必要です。

その他の口臭と口内の関係

歯周病

実は、お口の中が原因で起こる口臭の最大の原因は、歯周病と口呼吸です。次いで虫歯となり、その他舌苔やプラスチックの義歯・被せものの腐食などが挙げられます。

歯周病は菌が骨を溶かして侵食していく病気ですが、はじめは自覚がないため気づきにくいのが特徴です。口臭の他にも歯茎から血が出たり赤く腫れていたりしたら歯周病の可能性があります。口臭を防ぐには、丁寧なブラッシングや歯茎のマッサージで歯周病予防をするのが効果的です。

また、口呼吸は口内が乾燥して唾液量が少なくなり、細菌が増えることが原因です。私たちの口の中は、唾液の殺菌作用によって菌から守られているからです。口呼吸を改善するには、舌の位置を正しい位置に治す(歯医者さんで診てもらうのがおすすめです)、筋肉をトレーニングする、鼻炎を治すなどの方法があります。

口呼吸の人は舌苔も気になる人が多いですが、口呼吸が改善されて鼻呼吸になれば、自然と改善されます。なお、舌苔は硬い歯ブラシなどでゴシゴシこそげ落とすのではなく、柔らかいブラシやガーゼなどで軽く拭う程度にしましょう。

虫歯による口臭の予防法

虫歯が原因の口臭には、様々な段階があることを説明しましたが、以降は虫歯による口臭を防ぐ方法をご紹介します。

1.虫歯を治療して口臭を治す

虫歯治療で一番良いのは、やはり歯の専門家である歯医者さんできちんと診てもらうことです。もし痛みなどの症状がなくても、口臭があれば虫歯になっている可能性があるので、一度歯医者さんに行くことをおすすめします。

また、虫歯予防のために定期検診をすると口臭も防げます。

2.正しい歯磨きをする

歯磨き

時間をかけて歯磨きをしていても、正しい方法で行われていないと磨き残しなどから虫歯になってしまいます。

正しい歯磨きの仕方
    • 歯ブラシは軽く持つ
    • 歯に押し付けず、細かく動かす

寝ているときは一番細菌が活発になるので、寝る前の歯磨きはしっかり磨きましょう

ただし、食べカスは細菌のエサになるため、食べカスを口の中に残さないためにも食後にお茶を飲んだり含みうがいをするのはおすすめです。

3.唾液の分泌を多くする

きれいな歯

先述のように、唾液には殺菌作用があり、虫歯予防と深い関わりがあります。唾液量が十分でないと虫歯になりやすくなるので、唾液量を増やすと虫歯になりにくく、口臭も防げます

4.水分を補給する

緑茶

水分補給は口の中の乾燥を和らげるのでおすすめです。一気に飲むより頻繁に少量飲むほうが、口内を絶えず潤せます。糖分が入っていると虫歯の原因となり逆効果なので、水やお茶などが良いでしょう。

5.デンタルフロスやデンタルリンスを使用する

デンタルフロス

歯と歯の間にはさまった食べ物を取り除くには、デンタルフロスが効果的です。また、デンタルリンスは殺菌成分が含まれるため、口内の菌の繁殖を押さえることができます。

6.抗菌・自浄作用のある食べ物や飲み物を摂取する

レモン

食べ物や飲み物の中にも、抗菌作用や自浄作用のあるものがあります。代表的なのはりんごや梅干し、レモン、お茶などです。しかし、梅干しやレモンに含まれるクエン酸は歯のエナメル質を溶かす働きもあるため、ほどほどにするのがおすすめです。

【歯医者さんが教える】口臭の原因と口臭予防ができる食べ物や飲み物

【歯医者さんが教える】口臭の原因と口臭予防ができる食べ物や飲み物

虫歯による口臭の予防法のまとめ

口臭は虫歯が原因で発生する場合があります。口臭の原因の一つである虫歯を予防するには、以下の方法が効果的です。

    • 虫歯を治療する
    • 正しい歯磨きをする
    • 唾液量を多くする
    • 水分を摂る
    • 抗菌・自浄作用のある食べ物を摂る

虫歯による口臭は、虫歯菌が口の中で悪さをし始める時からすでに発生します。もし虫歯の自覚症状がなくても口臭が気になるようであれば、一度歯医者さんで診てもらうのがおすすめです。