矯正治療中に口臭が気になる原因と5つの口臭予防対策

矯正治療中に口臭が気になる原因と5つの口臭予防対策

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鈴木志帆美先生
鈴木 志帆美 先生
専門:小児歯科・歯内療法
2015年 神奈川歯科大学卒業

今までは気にしたこともなかったのに、歯を矯正治療し始めたら口臭が気になるという人がいます。これは偶然ではなく、矯正中に口臭が発生する人は意外に多いのです。歯を治療して口内を良くしているはずなのに、口臭が気になるのは困りますよね。

ここでは、矯正治療中に口臭が発生する原因と、口臭予防対策を紹介します。現在矯正治療中の人や、これから矯正で歯並びを治療しようと考えている人は、ぜひお読みください。

矯正するとなぜ口臭が気になる?

矯正治療中に発生する口臭は、次のような要因が絡んでいます。

1.歯ブラシが届かない場所がある

歯ブラシ

矯正治療は、口の中に器具を入れて長期的に歯を動かしていく治療です。しかし、器具を入れていると、通常の歯みがきのやり方では歯ブラシが届かない場所が出てきます。

磨き残しがあると、そこに細菌が増殖して歯垢ができ、口臭の原因となるのです。

2.口内トラブルが多くなる

歯が痛む女性

矯正治療をしている最中には、矯正器具が頬の内側や歯ぐき、唇などに当たり、どうしても口内炎などのトラブルが多くなります。

炎症が悪化するとが生じますが、膿は悪臭を持っているため口臭の原因となる場合があります。

3.口が閉じにくい

ブラケット

矯正は歯並びを改善するものですが、長期的に見た場合に、必要に応じて一時的にわざと噛み合わせをゆるめることがあります。その際、口が開いたままの状態になることがあるのです。

口が開いたままだと、口の中に細菌やウイルスが入りやすくなります。また、口の中が乾いて唾液が少なくなり、細菌が増えてしまいます。唾液には自浄作用があり、口内の殺菌や抗菌の役割をしているからです。

矯正中の口臭を予防する方法

矯正中の口臭を予防または改善するには、以下のことがおすすめです。

1.歯みがきの仕方を見直す

矯正中には歯みがきが届きにくくなる場所が出てきます。そのため、通常よりも丁寧に磨かなければなりません。また、一般的には1日に2〜3回の歯みがきで十分ですが、矯正中は汚れが付着しやすいため、何かを食べた後は必ず歯を磨いて汚れを落とすのがおすすめです。

また、矯正中に使う専用の歯ブラシがあります。通常の歯ブラシで強引にブラッシングすると、矯正器具が外れてしまう可能性があるからです。歯医者さんでは、矯正治療中の口の中の状態もチェックし、歯磨き指導をしてくれます。専用の歯ブラシを用いたブラッシングの仕方なども教えてくれるので、注意して聞いてみてください。

2.寝る前の歯みがきを習慣づける

寝る前の歯磨き

通常、口臭が一番きつくなるのは朝起きた時といわれています。睡眠中は、口内の細菌がもっとも増えるからです。

日中起きているときは、咀嚼したり話したりして顎を動かしているため、唾液腺が刺激されて唾液も自然に出てきます。しかし、睡眠中は口を動かさないため、唾液量が少なくなり、口の中にも唾液が広がりにくくなります。すると、殺菌作用も少なくなって、どうしても細菌が増えてしまうのです。

細菌は口の中の食べカスなどをエサにするため、寝る前に歯みがきを丁寧にすると、口臭の原因となる細菌が増えにくくなります。

3.定期的に歯医者さんでクリーニングする

治療場面

矯正中に歯みがきを徹底することは重要ですが、それでもセルフケアだけでは不十分な場合があります。

白くネバネバとした歯垢は、細菌が食べカスを分解・発酵させて作るのですが、歯垢をそのままにしておくとやがて固まって歯石になります。ところが、歯垢にも歯石にもそれぞれ細菌が潜んでおり、臭いを発しているのです。

硬い歯石は、歯みがきをしただけでは落とせません。そのため、定期的に歯医者さんで除去してもらうのがおすすめです。

歯医者さんは、矯正治療中に支障がないか、診察の都度口内をチェックしています。口臭が気になる人は、歯医者さんに相談してみましょう。

4.唾液量を増やす

唾液にはリゾチームラクトフェリンなどの物質が含まれていますが、これらには殺菌・抗菌作用があります。リラックスしている時にはサラサラの唾液が出て自然に口の中を清潔に保っていますが、起床時緊張する場面、空腹時には、唾液量が減ってしまいます。

口の中が乾いているなと感じたら、意識的に唾液を増やしてあげましょう。唾液量を増やす方法としては、以下のような手段があります。

唾液量を増やす方法
    • よく噛んで食べる
    • 水分をこまめに補給する
    • 酸っぱいものを食べたり想像したりする
    • 含みうがい(ブクブクうがい)をする

よく噛んで食べると、唾液腺が刺激されて唾液が出やすくなります。また、こまめに水分を補給して口の中を潤すと、唾液が出るのを促します。水分補給をする際には、糖分が入っていない水やお茶がおすすめです。一度にたくさん飲まず、1回につき一口というように、口内を潤す程度の少ない量を、頻繁に飲むようにしましょう。

水分補給ができないときは、梅干しやレモンなどの酸っぱいものを想像するだけでも唾液が湧いてきます。また、歯みがきができないような状況でも、水道があれば含みうがいができます。含みうがいは水で食べカスを洗い流せるため、何もしないより断然効果的です。

唾液と口臭の関係についてもっと知りたい方は、こちらも併せてお読みください。

お口のネバつきが原因?口臭と唾液の関係と口臭予防の5つの方法

5.口腔ケアアイテムを使う

口臭を抑える口腔ケアアイテムを使うのも効果的です。おすすめなのは、殺菌・抗菌効果のあるマウスウォッシュやマウススプレーなどです。

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口臭予防には薬用!ドラッグストアや薬局で買えるおすすめ厳選13点

矯正中の口臭を予防する方法のまとめ

矯正中は、矯正器具に細菌が繁殖しやすかったり、口が開いたままになったりすることがあるため、どうしても口臭のリスクが高くなります。

矯正中の口臭を予防・改善するには、以下の方法がおすすめです。

    • 歯みがきの仕方を見直す
    • 寝る前の歯みがきを習慣づける
    • 定期的に歯医者さんでクリーニングする
    • 唾液量を増やす
    • 口腔ケアアイテムを使う

矯正治療中は、虫歯や歯周病にもなりやすくなっています。お口の中の清潔を保てば、口臭だけでなく虫歯や歯周病も防げて一石二鳥です。

writer
角舘 有理
角舘 有理
セールスライター、コピーライターに師事後、フリーランスとして独立。Webライターの傍らブックライターとしても活動中。歯科関連の記事は約2年間担当した経験があり、現在も新しい予防法に興味津々。自著に「無理に学校に行かせなくていい」がある。